魔法のポイント

①神であるガリルトから魔法を授けられたとされるが、化学的に説明できる。


②「マジカラーゼ」という酵素によって、「マジカリウム」、「ポリマジカリウム」という物質ができる。この二つを総称して、「魔力」と呼ぶ。このうちの、ポリマジカリウムが、魔法として発現する物質の本体である。


③マジカラーゼの種類によって、できるポリマジカリウムの種類が異なる。それが魔法の種類の違いになる。


④「赤」、「青」、「緑」、「黄」、「黒」、「白」の、六種類の魔法に分かれる。それらを組み合わせた、「複合魔法」がある。また、複数の魔法を同時に使用することを、「並行魔法」と呼ぶ。


⑤マジカラーゼの種類によって、魔法は六種類に分けられるが、人によりマジカラーゼの種類が違うため、その人ごとに使える魔法が違う。これを、「適正」と呼ぶ。ただ、その属性に適性があったとしても、そのすべてを使えるとは限らない。また、複合魔法を使うには、その属性に対応するすべての適性を持たなくてはならない。ちなみに、リベカや、その血を引く、サラファンも含めた王族の適性はすべて。五月は白魔法、青魔法、赤魔法を使えることは明らかだが、神器を使えることから、後述の㉑の理由で、全属性に適性を持っていることが考えられる。


⑥緑魔法は、かつての緑魔法と土魔法の総称。


⑦魔力は、マジカラーゼの活性の強さにより、より多く産生したり、少なく産生したりする。そのため、マジカラーゼを弱める、具体的には飲酒などすると、魔力は低下し、最悪の場合、魔法を使えなくなる。反対に、マジカラーゼを強める、魔力の放出や、魔法の放出などによって、マジカラーゼの量が増えて、魔力は増加し、強力な魔法を使えるようになる。また、成長するにつれて、マジカラーゼ量が増えて、魔力量は多くなる。おおよそ、第二次性徴が始まるまでには、魔法を使える魔力量を産生できるようになる。


⑧強力な魔法を、「上級魔法」と呼ぶ。


⑨魔力が強い場合、強力な魔法を使うとき、その魔力の影響のためか、瞳の金色が濃くなる。第一章にあった記述。


⑩イメージしながら呪文を唱えることで魔法を使えるが、呪文を唱えなくても、イメージだけで魔法を使える。複合魔法や並行魔法などの複雑な魔法や、強力な魔法は、呪文が存在しないものもあり、使うだけでも一苦労。


⑪魔力が強かったり、少なかったり、強力な魔法を使ったりした時、体に負担がかかるので、「魔力消費性疲労症」という病気になる可能性がある。また、魔力が不完全だったり、魔力消費性疲労症が重篤化すると、我を忘れてしまい、狂乱してしまう、「魔力暴走症」がある。たいていは魔力が尽きて倒れ、沈静化するが、詳しいことは不明。


⑫魔法を使うときに、手を振ったり、杖を使ったりするのは、魔力を効率的に使えて、無駄がなくなり、楽に魔法を使えるから。


⑬魔力を道具に込めた、「魔法道具」が存在する。魔法道具を使うと、魔法を使える。魔法道具の魔力が枯渇すると、魔法を使えなくなるが、補充すれば再び使える。


⑭「神器」は、魔法道具の一種で、リベカが作ったもの。自力で魔力を神器自体に取り込める。貯蔵されている魔力量は、通常の人間の十人分以上とされる。


⑮神器は、「ケセフ・ヘレヴ」、「ヤサコミラ・ガリルト」、「ヤサコニ・イオツミスマル」の、三つがある。

⑯「ケセフ・ヘレヴ」は、「神の雷を落とす」といわれているが、現存しないため、詳しいことは不明。「しろがねつるぎ」とも呼ばれていたらしい。五月の時代や、サラファンの時代には、現存しないとされる。


⑰「ヤサコミラ・ガリルト」は、魔力の供給機といえる。魔力とはいっても、マジカリウムのみだが、使用者に大量のマジカリウムを供給することで、使用者が魔法を使うときの負担を軽減したり、より上級の魔法を使うことができる。また、魔力を跳ね返すこともできる。盾だが、その表面は、鏡のように映る。五月の時代に現存するかは不明。


⑱「ヤサコニ・イオツミスマル」は、ヤサコミラ・ガリルトには劣るものの、マジカリウムの供給をすることができる。主な機能は疑似的な空間を生み出すことである。その空間内は、外の空間からの干渉を受けない。また、物の保存が可能で、空間内で魔法などを使っても、外の空間に干渉させないこともできる。勾玉である。源家の家宝、「弥栄四方御統やさかのよもみすまる」となって現存している。


⑲ヤサコミラ・ガリルトと、ヤサコニ・イオツミスマルの魔力の供給だが、マジカリウムしか供給しないため、使用者のエネルギーが不足していたり、マジカラーゼが不足していたり、疲れていたりすると、②にあるように、ポリマジカリウムが不足するため、魔法を使えなくなる。


⑳神器には多大な魔力を使うことで発動する、切り札のような効果もあるとされるが、使われたことがないとされ、真偽は不明。その効果は、ケセフ・ヘレヴは不明だが、ヤサコミラ・ガリルトは、別なところに行け、イオツミスマルは、すべてを終わらせることができるとされる。そのために使う魔法の呪文も、一応伝わっているが、今までにそれを使ったことは、ケセフ・ヘレヴは不明だが、一切ないとされる。


㉑神器は、使用者とつながりがないと使えないが、つながるためには全属性の魔法に適性を持つ必要がある。そのため、使用できる者は、リベカや、その血を引く王家に限られる。

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