これは精神的に病んだ主人公が立ち直るまでのお話です。
年末のとある日、私、芦谷栞は精神的な限界を迎え、新卒で入社した会社を辞めた。
これから生きていくうえで働く必要はあるけれど、今は忘れて、心の赴くままに行動してみたい。
そんな時に思い浮かんだのは、高校生の時に行ったキャンプの事だった。
「そうだ、キャンプへ行こう」
じゃあ早速キャンプ道具を揃えて……って思ったけど、キャンプ道具ってこんなに高いんだね……。
一体どうしようかと悩む私でしたが、偶々ログインしたゲームで答えを見つけた。
「あ、そうだ。リアルでキャンプできないなら、ゲームでキャンプすればいいじゃない」
こうしてお金が無い私の、VRMMOキャンプ生活が始まったのでした。
※小説家になろうさんでも連載しています。