海と都会と山とに

 やや都会に住んでいると

 なにかを

 忘れている気がする


 茨城の

 海の市場に

 旅で寄ったら


 あゝ

 これなんだと

 思い出した


 背後に山が

 目の前は

 海


 風が

 潮くさくて

 肌が

 ぺたぺたとした


 太陽はきらきら

 海を乱反射してる

 眩しい

 目を細めた


 ランチは新鮮魚介

 磯の香り

 焼き立ての

 大ぶりの牡蠣と

 芳ばしい烏賊いか

 あなたと食べて、


 次に向かうは

 海沿いの水族館


 イルカの鐘

 記念撮影


 はしゃいでまわる


 これが最後の

 デートだと

 言い聞かせながら


 あなたとお揃いの

 ストラップが

 揺れて

 心も

 揺れる


 また

 去りがたく

 愛が重くなった








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