抜け出す

 あっマズイなと思った

 固めのゼリーやバタークリームの

 なか

 究極論は泥のなか


 気づいた時には

 はまってた


 マズイよマズイよ

 非常にマズイよ

 鳴り出す警告音


 場所は

 ドロッとした

 感情の罠の沼だった


 ネガティブの渦巻き

 スランプ?

 春の疲れ?

 大切なものがなくなった哀しみを

 思い出す


 ナニモシタクナイ

 世界は急速に色褪せた



 一週間は抜け出せずにいた

 気分転換を必死でして

 真っ暗ゼリーの沼から足掻いた


 陥ったのは文字の攻撃

 文章の爆弾

 物語の衝撃


 言葉に落とされたくせに、

 遠ざかったのに

 助け出してくれたのも

 また

 言葉と物語の世界だった


 元気を勇気をくれたのは

 明るさと優しさを

 持った

 作り手の

 温かい言葉でした


 やっと

 やっと

 鬱々とした世界から

 抜け出した


 あとはもう大丈夫


 また出来ると思うから


 私の世界に色が戻って来た

 これで

 また

 歩き出せる



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