類まれなる嫌われもの

作者 小谷杏子

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★★★ Excellent!!!

 怪異限定の探偵、偶然現場に居合わせた人物が助手に――。ミステリー小説好きなら、このような設定や展開はよくあるものだとお分かりでしょう。
 が、怪異の対象は「呪い」や「幽霊」などの現象ではありません。なんと「人魚」。
 人魚が出てくるため、「現代ファンタジーの要素もあるのかしら」と思いきや、全くファンタジーの欠片もありませんでした。純粋に、ミステリー小説として楽しめました。
 登場人物も魅力的です。私の場合、短編小説ですと長編小説ほど愛着が湧かない事が多いのですが、みんな個性的でとても良かったです。

★★ Very Good!!

 ある高校で、連続溺死事件が起こる。その高校に通う主人公は、警察に協力しているという大学生に出会う。この大学生は、「何ものか」に出会うと失神してしまうという珍しい体質の持ち主だった。失神したら、水をかぶせればもとに戻るのだが、これは一族の呪いらしい。
 そんな大学生には「何ものか」を飼っている先輩がいた。マスクをつけたその先輩は、口から「何ものか」を吐き出すことが出来るのだ。
 女性刑事と先輩、大学生と主人公は、夜の高校のプールにやってきた。連続溺死事件の現場だ。そこにいたのは――。
 
 キャラクターは魅力的でした。
 怪異好きの方は好きかもしれません。