第127話 ダンジョン探索 ②
部屋に戻ると「おかえり~」と元気な声がした。
ダンジョンの町の路地裏でうずくまっていた少女だ。
ご飯をたくさん食べてすっかり元気になった。
*ステータス
名前: ミーチャ(サキュバス)
性別: 女
年齢: 10歳
レベル: 2
鑑定して分かったのだが、魔族だった。
しかもサキュバスだ。
ということは、この子の父はインキュバスってことになるのかな?
正直、娘たちには会わせたくない悪魔だ。
悪魔がダンジョンに何の用で訪れているのだろうか。
悪魔ならこのダンジョンでも生きている可能性が上がった。
夢魔がどれほどの実力かは知らないが。
次の日、2階層の探索を行うことにする。
1層目を再度確認してみたが、リポップしたのは腰巻だけのLv.1のゴブリンのみであった。
当分は通常ダンジョンと同じような1層目となるだろう。
2層目はウルフだった。
こちらもレベルに差がある。
そして群れで行動している。
*ステータス
種族: ウルフ
レベル: 31
スキル: 噛みつき、回避Lv.6、加速Lv6
最初の敵は3頭の群れだった。
ポチと風香がウルフの気を反らし、娘たちの戦闘のフォローをしてくれている。
やはり複数を相手にするのはまだ厳しいようだ。
「サンドラ、最初の攻撃を足止めができる範囲魔法からにしてみな。」
次の群れの戦闘ではサンドラが雷魔法の範囲魔法を放った。
動きが止まっている隙にアカネが剣で斬り刻んだ。
危なげなく戦えるようになった。
2層目のフロアボスはLv.36で10頭の手下を率いていた。
スキル統率を持っていて手下をうまく操っている。
さすがに10頭は危険なので俺が威圧で動きを止めた。
あとは魔法と剣で順番に倒していくだけで済んだ。
2層目のウルフも全て狩りつくし、3層目に向かう。
3層目はイノシシ型のワイルドボアだった。
こいつは突進しかしてこないので、避けて刺すか遠距離から魔法で問題無い。
攻撃手段が少ないためか、このフロアの魔物はレベルがあまり上がっていなかった。
あっという間に3階層は制覇した。
4階層目はクモ型のキラースパイダーだった。
フロア中クモの巣だらけで先に進みにくい。
イラっとして燃やしてしまった。
炎に呑まれてフロアにいたキラースパイダーも燃え尽きてしまった。
申し訳ない。
何もいない4階層を階段に向かって歩いていった。
そんな目でみないでください。反省してるんですから。
5階層はオークだった。
人型のため1階層同様に装備がしっかりしていた。
そして、レベルも高い。
ダンジョン内なので時間の感覚が狂っているが、すでに外は夜の時間だった。
今日は5層の安全地帯で休むことにする。
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