第112話 ミクのレベ上げ

ガチャスタート!

スキル『ダンジョンマスター』が当たった。


ダンジョンマスター: ダンジョンコア作製、ダンジョン建設、ダンジョン管理を

           行うことができる。


ステータスにダンジョン管理という項目ができた。

すでに3つのダンジョンのマスターになっているので、このスキルで管理が容易になった。

現状、コアに宿った妖精さんたちに丸投げ状態なのよね。


*ステータス

  ダンジョン管理

   ①シルバーダンジョン①: 管理人代行メルモ

   ②シルバーダンジョン②: 管理人代行マッキー

   ③ブルームーンダンジョン: 管理人代行マリオ


今後はわかりやすいよう代行妖精さんの名前に変えることにする。


*ステータス

  ダンジョン管理

   ①メルモダンジョン: シルバー王都自宅地下ダンジョン

   ②マッキーダンジョン: シルバー王都冒険者学校地下ダンジョン

   ③マリオダンジョン: ブルームーン山岳部ダンジョン


ダンジョンコアは通常何十年も魔力を込めないとできないレベルの魔力量が必要とする。

しかし、ティアの計算では俺の魔力量なら数日で行けるんじゃないかと言っていたので暇なときにやってみようと思う。

朝飯を食べた後、ボーっとそんなことを考えているとミクが起きてきた。

朝飯食ったらレべ上げ行くぞと伝え、冒険者学校の生徒用の装備一式を渡した。

準備が出来たのでシルバー王都の自宅に転移する。

ミクは転移を覚えたらしい。

どんだけ優秀なスキルなのだろうか。

自宅に居たメイドちゃんたちを紹介し、そのまま地下のメルモダンジョンへ向かった。


「ミクのスキルを検証するのでコピーさせてもらうね。」


と言って、ミクの頭に手を置きユニークスキルの演技、応援歌、歌唱力、完全記憶をコピーした。

するとスキルコピーを覚えたそうだ。

まずはパーティを組みパワーレベリングを行う。


「とりあえず、見てて。その間に俺のスキルも好きなだけコピーしていいよ。」

「メルモ、アオイからオーク肉の発注が来てるから大量に召喚よろしく。」


いろいろなスキルや魔法を使いながらオークを片付けていくとミクのステータスに異常を感じた。

見ているだけなのに剣技などのスキルレベルがMAXになっているのだ。

通常のスキルコピーではレベルMAXでもLv.1でコピーされる。

ミクの場合は使用者のレベルそのままをコピーできるようだ。

とんでもないスキルなのは理解した。

その後もミノタウロス、水牛、カメ、羊、イノシシ、ドラゴン等の肉を確保し、レベルリセットを繰り返してミクのステータスを上げて行った。

ミクのステータスもスキルもとんでもないことになっていた。

生産職にしておくのがもったいない。

試しにゴブリンと戦ってもらったが、あっさり切り刻んだ。

ミノタウロスさえも相手にならなかった。

とりあえず、メリーナに報告だ。


「メリーナ様。ミクが転移してまだ2日ですが、ミクのステータスを見てください。

ミクのユニークスキルがヤバすぎます。

他の人にコピーされるとパワーバランスを壊しかねないので対策をお願いします。」


「確かにすごいことになっておるな。そうじゃな、封印までは要らぬがコピーされんようにはしておいたほうがよさそうじゃな。」


と言い、メリーナから新たなスキルを授かった。

このスキルはいかなるスキルを使っても奪ったり、コピーしたりできない『コピーガード』というスキルだった。

俺とミクは、コピーガードをアクティブにした。

切り替えは可能らしいがOFFにするメリットが無いので常時ONでいいだろう。

コピーさせてあげたいときは付与すれば良いし。

ミクはさらに不老不死ももらったそうだ。

不老不死は病気にもかかり難くなる。

レベ上げも終わりスキルの対策も済んだので城に戻って風呂に入ることにした。

ミク自身には自覚が無いようだが、恐ろしく強くなってしまっている。

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