第109話 スマホがほしい
ガチャスタート!
スキル『連動』が当たった。
スキルとスキルを繋ぎ連動させるスキルらしい。
ティアにお願いして使いやすいようにスキルの連動をしてもらっている。
勇者一行の現役女子高生3人娘がスマホ、スマホとことあるごとに騒いでいる。
元の世界ではSNSやゲームなど、スマホを手放せない生活をしていたのだろう。
そもそもこの世界には電波もなければ基地局も無いのだからスマホなんてあるわけない。
でも、さっき当たった『連動』を使えばアプリ感覚でスキルを使えるんじゃね?と考えた。
電波は無いが、念話がある。
これを使えば何とかなりそうな予感がした。
妄想君、久しぶりにお願いね。
「ピロリン♪ スキル『タブレット』を獲得しました」
「ピロリン♪ スキル『アプリ』を獲得しました」
久しぶりに妄想君を使ったら獲得アナウンスがティアに変わってた。
めっちゃ機械的に話してて笑ってしまった。
すると10インチほどのタブレットPC風のボードが現れた。
「それじゃあ、ティアさん。スキルを連動させてアプリみたいにしてちょうだい。」
やっぱりカメラとかメールはほしいよね。
「ピロリン♪ スキル『カメラ』を獲得しました」
「ピロリン♪ スキル『メール』を獲得しました」
何度聞いても笑ってしまう。
真顔でしゃべってるのかなとか想像するともう笑いが止まらない。
カメラはもちろん静止画、動画を撮影保存できるスキルだ。
問題は通信だが、デジタル化し念話で飛ばすようにしてみた。
これでメールも送れるだろう。
今のところ送る相手が居ないのだが。
画面上にどんどんアイコンが並んでいく。
ティアが頑張ってくれているのだろう。
マップ、鑑定、ステータス、検索、カメラ、メールができた。
次にアイテムボックス、インベントリのフォルダアイコンができた。
クリックしてみると収納物の一覧表が出た。
検索とアイテム売却が連動されていて非常に使い勝手が良くなっている。
ありがとうティアさん。
ズーム機能の他に本体自体の拡大縮小もつけてもらった。
他の人にも見れるように可視化機能もつけた。
これで説明が楽になる。
すると画面上に白いものが動いていた。
なんだろ?と思って見ていると徐々に大きくなってきた。
白のワンピースを着た巨乳の天使の少女がパタパタと羽ばたいて動き回っている。
「あ! 気付きました? 私、ティアです。」
突っ込み所満載だが、あえて無視することにした。
自分のキャラクターメイクもしたらしい。
どお?としつこく聞いてくるのでかわいいんじゃない?と答えると怒って画面から飛び出してきた。
びっくりして尻もちをついてしまった。
立体映像化という無駄な機能まで作ったようだ。
城に戻り、サーバーを作る。
記憶媒体には魔石を利用することにした。
これでSNSのようなものができるだろう。
転送データが大きくなってしまうので各王都の城に中継点を設置させてもらった。
ここまでは自分のために作ったものだ。
アイテム召喚で劣化版を作った。
俺のはスキルだが、これはアイテムである。
スマホサイズにし、SNS系はもちろんカメラ、メールなどのアプリを使えるようにした。
盗まれると面倒なので登録者本人以外には可視化不能とした。
これはもちろんカレン達3人娘に渡すために作ったものだ。
また過保護といわれそうだが。
それとスマホに馴染みのある転移者のアオイとサクラにも渡した。
これでメールの送る相手が出来た。
とりあえず、サーバーにはブログ、ツイッ〇ー、インス〇、LIN〇のようなものができるサイトを設置した。
早速、3人娘からメールが来た。
とても喜んでいるみたいだ。
マリが早速インス〇にコスプレ写真を投稿していた。
サユリからは動画投稿サイトを作ってくれと来たのでYoutub〇に似たサイトを作った。
カレンはツイッ〇ーにオーク狩りナウと投稿していた。
今でもナウって使う子いるんだね。
アオイからは食材の注文メールが来た。
サクラからはLIN〇で晩御飯何がいいかしら?と送って来た。
ふざけて君かな?と返したら。ウフフフフと意味深な返信がきた。
みんな楽しんで使ってくれてるようで安心した。
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