第74話 オークキング討伐

次の日、冒険者ギルドに行くと早速依頼があった。

トレントの森とは反対側の森に出来てしまったオークの集落の討伐だった。ボスにオークキングが居るらしく、手に負えない大きさまで拡大してしまったらしい。肉を大量に入手できるので即OKを出した。そして、現場まで飛んで行った。


現場から1kmぐらい離れたところに降りて作戦会議を行う。ティアに確認してもらうとやはりボスにオークキングがいるそうだ。その下にクイーンがいて、ジェネラルが3頭、ナイト、マジシャン、プリーストは多数、それに通常オークも多数。数百にもおよぶオークの群れであった。まず、キング、クィーン、ジェネラルをカリンとリッカで囲み、動きを止める。黒ミレーとエルザがマジシャンとプリーストを真っ先に仕留める。ナイトや通常オークはシャナとシルクに任せる。俺はカリンとリッカが足止めしたキング等を狩りに行くという作戦で行こうと思う。


群れが見えてきたところで威圧を放つ。ジェネラル以上のオーク以外は動きを止めた。カリンとリッカが走り、アースウォールでジェネラル以上を取り囲み群れから分離した。キングから部下へ指示することが出来なくなり、動けるようになった部下オークは戸惑っている。そんな部下オークに向かってシルクとシャナが首を切り落としながら走り抜けていく。黒ミレーとエルザは風や氷魔法で首を切り落としたり、脳天に氷の矢を突き刺して次々と倒していく。みんな肉になるべく傷つけないように配慮しながら狩っている。火や雷は焦げてしまうので禁止した。遅れて到着した俺は早速キングのところに行く。クイーンは抜刀術の練習で斬撃で首を落とした。ジェネラルは風魔法で倒した。残ったのはキングだけだ。リッカとカリンがキングの攻撃を防いでくれている。俺の愛刀の氷鬼に氷の魔力を流し込み冷気がさらに増した刀をジャンプしてキングの脳天に突き刺した。カチカチという音を立てながらキングが氷漬けになっていった。新たな技の確認ができた。周りを見渡すともう立っているオークの姿はなかった。討伐が完了したようだ。すべてのオークの亡骸をインベントリに収納しギルドに戻った。ギルマスがキングをみたいというので氷漬けのキングを出して見せてあげた。売ってほしいというが拒否した。ジェネラルであのうまさなのだから、キングは想像しただけでよだれが出てくる。


まだお昼を過ぎたくらいの時間なので街を散策してみることにした。シルバーの街でもそうだが、この世界にはケーキ屋や菓子屋がないのだ。パン屋はあるのだが。なので喫茶店では紅茶とパンの組み合わせが一般的だ。パンも固くて甘くないのだ。我が家にはサクラがいるので、クッキーや甘く柔らかいパンを焼いてくれる。そんなことを考えていたら無性にショートケーキが食べたくなってきた。サクラに念話でお願いしたらおやつに出してくれるらしい。この世界にも柔らかいパンやケーキを普及させてみるのもいいかもしれない。メリーナにOKをもらったのでケーキ屋さんでもオープンしてみようかなと思った。家に戻り、ケーキが焼けるのを待つことにした。


晩御飯はキングのステーキの予定です。

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