推敲。無駄を切る、書籍と電子の違い

 こんばんは。6月末までの仕事の見通しがついたので、小一時間ほど『楽園の果実』の公募用推敲していました。

 推敲していると、てにをはの直しや常用漢字への変更はもちろんのこと、自分の悪癖もわかるのでやっぱり何度もしないと、と思います。無駄な繰り返しを消して、核になる繰り返しは目立つようにして、反復の必要なく語彙が被るところは別の言葉に置き換えて、というのが多いかな。無駄を切ります、無駄を。

 あとは行動に矛盾が出ているところや説明が飛ばされているところを煩くない程度に加筆修正。例えばさっき見つけたのは「ラピスは荷物を地に置き」

 →ちょっと待てその荷物さっきクエルクスに預けていたでしょう。


「クエルクスはラピスの纏っていた毛布を」

 →ちょっと待て縛ってもいないのにラピスと一緒に抱えてくるの難しいでしょう。

(戻って取ってきてもらうことに)


 とか。


身体からだ」と「体」の使い分けも明確に。身体の方は物理的な身体という意味の方が強いようなので、全身の感覚が重要になるところに残したり。


 あとは行詰めすると、言葉のリズムを変えなきゃいけないので、文章の入れ替えも多いです。私の好みの文章はリズムのある文章なのですよねぇ。それが行が空いていると気にならないものが、詰まると悪くなるところ多々。また、カクヨム用に大体二千字程度で区切っていますが、各話の区切りがなくなる分、「繋ぎ」の部分も書き直しです。あとは同じような理由でWeb用の章の組み方も変更。

 こうして直していると、「Web小説」と「紙」のどちらにするかという点から読みやすさを考慮した時、随分と様式が変わるものだなぁと感じます。


 そういえばシレア妹編は当初行間殺しで書いていたのですよね(シレアと打って「シードゥス」と予測変換されるとは、出世したな)。ゆあんさんが当時初レビューを書いてくださったのを今でも覚えていますが、「行間殺し」でも大丈夫な話だったようです。

 そこで思い出すのが九乃カナさんの小説。九乃さんの作品は行間がないと認識しておりますが、Webで読んでいても何ら違和感もないしとっても読みやすいのですよ。リズムがいい、というのもあると思います。書籍むきなのかしら。お話も面白いです。



 さて、推敲の進捗といえば、現在「闇の白魔」に入ったところ。半分は過ぎました。この辺りから私の「主役は一体誰だったんだ病」が発動していますね。そろそろクエルクスが全面に出てきています。

 脇役が好きなのです。フロドよりサムとメリーとピピンが好きなのです(指輪物語)。キキと並べたらウルスラが好きなのです。メロンパンナちゃんよりロールパンナさん、陽子より楽俊(十二国記)が好き。

「主役は一体誰だったんだ病」が全く発動しなかったのがシレア妹編かもしれませんが、あちらも下男の青年がもう一人の主役認識されましたので、やっぱり発動しています(今日も読んでいただきありがとうございます)。

 シレアのスピンオフはロスとアウロラそれぞれ主役を画策中です。前者、「主役は誰だ病」発病に巻き込まれた人。


 公募に出す上でもう一つの難関はあらすじ。これは時間かかるだろうな。推敲後にもう一回通し読みする時間ができればいいのだけれど、ギリギリかもしれない。

 記念公募でもやるなら余裕を持って納得いくまで、が理想ですが、今回は年間のチャンスも限られている、やらなきゃ始まらない、というチャレンジです。うん。


 土日仕事疲れもあるのか、取り止めもなく思ったことつらつら書きたくなって今日二本目のエッセイでした。筆が動くままに。それでは〜。

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