ろくなことがない日
「ねえたくちゃん、それ、サレ?」
匠がオーブンの中で焼成中の生地の焼き加減を見ていると、作業台ところに来た響子が聞いた。
「いや? シュクレだけど」
焼き途中のパート・シュクレがまだクリーム色なのを確かめながら答えると、響子は「うそ」と呟く。匠が作業台へ振り返ると、ボールの中のホイップクリームを眺めて響子が愕然としていた。
「なんで?」
「なんでって……たくちゃん、このクリーム、辛い……」
その信じられない言葉に匠はホイップの横のケースに目を走らせ、凍りついた。
塩のケースが置いてあったのだ。
***
自作の匠響子に登場してもらいましたが、今日はろくなことがないです。
なのでこちらのネタにしますよ。
午前中はまだ良かったのですけれどね。
お昼に買い出しに行きました。雨ですね。雨です。なのに冷蔵庫が枯渇してきていたので大荷物。
足を滑らせました。
あまりの痛さにしばし動けず。買い物の布袋は地面について濡れ、7部丈パンツでしたが、薄手だったので膝は思い切り負傷(血が!)何より割と気に入っている服が泥と血で汚れ……。
思いがけず長くかかってしまった買い物だったので、さっさと戻って仕事を、と思ったのにお洗濯と手当てで時間ロス。
さらに。
やりましたよ、塩と砂糖を間違える。
タルト生地の簡単にできるレシピがあったため、それを作っていたまではいいのです(でもこの段階で既に、小麦粉ケースの蓋を落とすという失態)。フルーツのせてホイップ添えるだけの簡単なものでいいや、とホイップクリームにカシスリキュール入れて、ちょっと甘さも、と入れて、舐めて見たら。
「ん? なんかきついかな? リキュール入れすぎたかぁ、お砂糖で調整しよう」
これが間違いの元だったー!!
既に間違えて塩を入れていたのに気がつかず、さらにそこに塩を投入してしまい、気づいた時にはもう遅し。追加のホイップと砂糖投入で解決を図るも、もはや入れすぎていて生クリームと砂糖を無駄にしたことにしかならず!!
結果、残りのクリームすらなくなり、あぁ、あとで買いに行こうかどうしようか(ああ、でも仕事もとりあえず進めなきゃ……今ここ)
近頃ものを落としたり、コーヒー豆の缶をコーヒーミルをしまってある棚にしまったり。
ヨーグルト作ろうとしたら(メーカーがあるのです)時間設定し直すのを忘れて数倍の時間発酵させてしまったり、アーモンドミルクのヨーグルト作ろうとしたら失敗して全然固まらなかったり……
ボケボケすぎてて笑います。
とりあえず口の中が辛いです。
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