第54話

「おう」


「あいよ」


大量の化け芋虫の屍を乗り越えて先に進んだ。



しばらくすると魁斗が聞いてきた。


「これ、どこまであるんだ?」


「半分は超えたな」


「そうか。化け物はまだ出てくるのか?」


「多分な。毎回違うから、はっきりとしたことはわからんが」


「これで終わったら、つまんねえな」


少し前の化け芋虫戦はかなりの運動量だったが、どうやらまるで足りていないらしい。


頼もしいと言うか、なんと言うか。


とりあえずここは頼もしいということにしておこう。


そんなことを考えていると、奥からなにか聞こえてきた。


「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」


「なんだ」


「笑い声のようだが」

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