第43話

「まあ、それが目的だからな」


「やったぜ。人間相手だと叩き殺したら殺人犯になっちまうからな。化け物さまさまだぜ」


「いいなあ。あたいもそれやりたい」


物騒なことを口にしているふたりをしりめに、私と青柳は奥へと向かった。


魁斗と紫苑が黙って二人について来た。


目的地は神社の一番奥。


そこは高い崖になっていた。


その崖にひっつくように建物が建っている。


扉は鉄製でやけに大きく、そこにこれまた大きな南京錠がかけてある。


その扉の前に神主がいた。


「お久しぶりです。それにしても二人ではなく、四人でおこしとは」


「新人が二人いるんですよ。一人は見学ですが。私と青柳はそれぞれの付き添いです」


「見学だけなんてつまんない。あたいもこれで化け物切り刻みたかったのに」


紫苑が双龍刀を構えた。


なにかあるといけないので、四人ともそれぞれの武器を手にしている。


青柳は日本刀だ。

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