第42話

「おい紫苑。着いたぞ」


「うーん、もう食べられない」


「なに言ってる。着いたぞ」


「えっ? ああ。風穴とやらに着いたのね」


「そうだ」


四人が車から降りた。


魁斗が言った。


「また神社だぜ」


「前にも言ったろう。うちの組織の施設は全部神社だと」


「封印の風穴とやらも施設なのかい?」


青柳が口をはさむ。


「その昔、封印の風穴があるところに神社を建てた。と言うのが正解だな」


「ふーん、そうか。とにかく今から好きなだけ暴れられるんだな」


私が言った。


「まあ、間違いではないな」


「化け物、叩き殺していいんだろう」

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