第29話

「ええ。二人ともとんでもないです」


「とりあえず男のほうを迎えに行きますね」」


「はい。お待ちしております」


私はすぐさま神社に向かった。



神社に着き、真っ直ぐに道場へ足を向けた。


奥にある道場に入ると、神主、魁斗、そして魁斗よりもさらに大きくいかつい男がいた。


彼が戦鎚の師匠のようだ。


それにしても魁斗よりも大きいとは。


やはり戦鎚を振り回すのには、それなりの身体が必要なのだろう。


「ご苦労様です」


私は神主と大男に頭を下げ、魁斗に言った。


「終わったそうだな。よくやった」


「たりめえよ。この俺を誰だと思っているんだ」


どこかで聞いたようなセリフだ。


「それじゃあ帰るぞ」


「ちょっと、化け物退治はいつなんだ」

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