第20話

翌日、指定された神社に行くと、青柳が待っていた。


その横に、セーラー服を着た少し小柄な女子高生がいた。


「茜の妹の紫苑(しおん)だ」


「紫苑です。よろしく」


「飛燕だ。よろしく」


私は紫苑を見た。


顔は中学生くらいに見えたが、その身体はかなり豊満であることがセーラー服の上からも見て取れた。


そしてその身体は、現時点ですでにかなり鍛えこんであることも。


私を見ていた青柳が言った。


「飛燕は気付いたようだな。本格的な修行はまだしていないが、今でも体術と気がそれなりに使える」


「これから本格的にきたえるのだな」


「そうだ」


紫苑が言った。


「化け物退治はいつからやらせてくれんの?」


青柳が答える。


「まだだ。本格的な修行をしないとな」

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