14話
さとり「あ"あ"あ"ー!学校い"き"た"く"な"い"」
零「どんだけ嫌なんだよ。」
博音「早くしないと遅刻するぞ。」
さとり「嫌ぁぁぁぁ!」
・・・・・
さとり「2人とも酷すぎるよ!こんな純情ピュアピュアな乙女を無理矢理学校に連れ出しておいて…。帰り道は一人で帰れとか!」
p(`ε´q)ブーブーと言いながら私は校庭に出る。
特に意味もなく校舎裏に目を向けると、2人と女の子達の姿があった。
罪悪感を感じながら、やはり好奇心には勝てず音をたてないように近づいた。
女の子「す、好きです!付き合ってください!」
女の子「わ、私も大好きです!♡」
零「え、はぁっ!?」
博音「え」
告、白…?
そっか、2人ともカッコいいもんね。
ズキン
あれ、胸が、痛い?
さとり「っ…。」
その先を見ていたくなくて、私は駆け出した。
家に着いて、ドアを乱暴に閉める。
さとり「あれ、私、何で泣いて…?。」
…ああ、そうか。
さとり「二人が、好きなんだ」
気づかない方が、ずっとよかった。
さとり「言えない、言えないよっ!
私の一言で、好きって言葉で、3人の関係を壊したくない、でも、っ!」
いっそのこと、出会わなければ良かったのに。
零・博音「「さとり!!」」
さとり「零、博音くん?」
零「っておま、何で泣いて…。」
博音「さと…」
さとり「うるさい!!!」
私の怒鳴り声に、2人が肩をビクッと揺らす。
八つ当たりだって分かってる、けど。
さとり「何で追いかけてきたのさ!あの女の子たちと帰れば良いじゃん!私はただの幼馴染み何でしょ!?何でそんなに構うのさ!これ以上私を惨めにしないでよ!自覚しちゃったんだよ、2人が、男の子として好きだって、!
気づいちゃったんだよ、恋心に、!
振ってよ、嫌いになってよ、気味悪がってよ、迷惑だって言ってよ、そしたら、もう苦しまなくてすむから、」
3人の間に、静寂が起こる。
零「お前なぁ…。」
博音「俺たちだって、お前のこと好きなんだぞ?」
さとり「え、?」
零「お前に会ったときから、ずっと。」
博音「今の今まで、これからも。」
さとり「う、そ。じゃあ、さっきの子は?」
零「好きな奴がいるからって、丁重に断らせてもらった。」
さとり「あ、う…。」
博音「さっきの言葉を聞くと…。俺たちのことが好きってことで良いんだよな、?」
さとり「…。うん、好き、大好き」
零「じゃあ、応えは一つしかねぇだろ。」
零・博音「「俺達と、付き合ってください。」」
さとり「っ、…喜んで。」
二人の手を取って、私は微笑んだ。
さとり「んふふ、2人ともカッコいいよ!」
零「白は、…何か違和感あるな。」
博音「大魔王には黒だろう。」
さとり「もー、こんな時までそんなこと言わない!」
目の前には、私たちを祝福してくれる沢山の人たち。
真っ白なドレスの私と、真っ白なタキシードの零と博音。
さとり「2人とも」
二人「「?」」
さとり「愛してるよっ!」
私を好きになってくれて、本当にありがとう。
二人に恋をさせてくれて、本当にありがとう。
今までも、これからも
末永く、愛しています。
fin.
だって、青春症候群 通行人Sの叫び @StartLine
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます