繋いでみた
「桃花、これつけよ」
「え?」
桃花が有無を言う前に、良平は彼女の左手首にガチャリと手錠をかける。
そして良平は自分の右手首にも手錠をかけ、桃花と離れられないようにした。
先ほど通販で頼んでいた手錠が届き、良平は早速桃花に使ってみたのだ。
独占したいという気持ちが強すぎる良平は、最早家では一秒たりとも離れない。
手錠があれば何があっても離れることが出来ないので、良平はこうやって桃花を独占しようと思ってしまった。
ただ、桃花は何も説明させておらず、驚いた顔をしているが。
「本当は外でもしてたいけど、家の中ではつけるから」
「つけてなくても離れないですが、つけられると興奮しますね」
「するの?」
「はい。私はドMですからね」
実際に手錠で繋がれると独占させてるという実感がわくのだろう、桃花は物凄く嬉しそうにしている。
「だから外でもつけていいですからね」
完全に良平に独占されることに悦びを感じている桃花。
外で手錠をつけていたらどんな視線を向けられるかわからないが、桃花が了承したのだから良平はそのうちするだろう。
「これを詩織が見たらどう思うかな」
「間違いなくドン引きだと思いますよ」
「だろうな」
普通のカップルは手錠でお互いの手を繋ぐなんてことはせず、良平と桃花が特殊だと言っていい。
「これではご飯は食べにくそうだけど」
良平は利き腕が手錠で繋がっているので、箸を使うのが難しくなる。
「私があーんってしたり、口移しで全部食べさせてあげますよ」
「じゃあ、そうしてもらおう」
「はい」
手錠を外して食べるという発想が二人にはないようだ。
「独占欲が強い人はスマホのアプリでお互いの位置情報をわかるようにするらしい」
「しますか?」
「する」
二人はスマホを取り出して、位置情報がわかるアプリをインストールした。
学校以外は一緒にいるのだし、あんまり意味がないような気がしたが、良平は桃花を独占出来る限りする。
もっともっと……誰もが桃花を諦めるまで良平は彼女を独占するだろう。
「えへへ。お兄さんは私を喜ばすことが得意ですね」
桃花にとって良平に独占されるのは嬉しいだけであり、先ほどから口元がニヤけている。
普通の人からしたら手錠を繋がれたり、常に位置情報がわかるほど独占させるのは鬱陶しいだけだが、桃花はそれが嬉しいのだろう。
本当に良平が望むことなら何でもさせてくれる。
「繋がってるし、俺が桃花に襲いかかったら逃げられないね」
「やぁん……襲ってください」
桃花には良平に襲われることはご褒美でしかなく、頬を赤くしておねだりしてきた。
「んじゃあ、遠慮なく」
「あ……んん……んちゅ……」
早速良平は桃花のことをベッドに押し倒してキスをする。
濃厚で激しいキスは部屋の中に妖艶な音が響かせ、それが良平の欲求を刺激してしまう。
良平が持っている欲求……噛みつき症候群が発動し、桃花の首に牙を立てる。
吸血鬼のように鋭利な牙ではないが、思い切り噛みつくからか、良平の歯が皮膚の中にめり込んでいく。
「はぁん……もうこれがないとダメです。やん……」
噛まれることが快感になっている桃花には、もう良平に噛みついてもらわなければ満足出来ない身体になっている。
「次の休みは起きてから寝るまで噛みついてようか?」
「やぁん……そうなったら一日中幸せですよぉ」
既にうっとりとした表情の桃花……一日中噛まれたらどうなるか良平にもわからない。
「じゃあ、次は桃花の身体触るね」
「はい。沢山触ってくださ……はぁん」
桃花が敏感なとこを良平は触りまくった。
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