裏切りを断罪したあとも人生は続く。また誰かを愛せるようになる?
学園の中庭で取り巻きと楽しく過ごしていた公爵令嬢ファビエンヌは、突然浮気相手を伴って現れた侯爵令息マティアスから婚約破棄を切り出される。
半年前から避けられ無視され続けた上に衆目のある場で恥をかかされたファビエンヌは、無条件で相手に都合よく振る舞うつもりはなかった。
厚かましくもファビエンヌの父への取りなしを希望されて彼女は条件をつけた。
それは、腕にぶら下げている身の程知らずの男爵令嬢と共に自分の話を黙って聞くこと。話し終えるまでは口を開かず、遮らず、音も立てず、この場から立ち去らないこと。
何十分か精神的苦痛に耐えればいいのだろうと高をくくったマティアスはその条件をのむのだが…。
※小説家になろうで同名作品掲載。カクヨムで加筆修正し1万文字増。
【注意事項】
※最低限のキーワードしか入れていません。
※地雷の無い、なんでも大丈夫な方向け(それ以外の方は読まないほうが無難)