60.バルビツール酸系睡眠薬と私
ここ数日世間を騒がせているとある事件で、こんなキーワードが出てきた。
バルビツール酸系睡眠薬
私はその事件でこの系統の睡眠薬が使われたと知って、最初は動揺くらいだったが、次第に昔の記憶が揺り起こされ、そして激怒して泣き喚くという状態に至った。
事の次第はこうである。
多剤大量処方されていた時期の後期、当時の主治医はB病院のY院長先生(現在は病院を去られています)だった。Y院長は私に日常的にバルビツール酸系睡眠薬を処方していた。一応商品名は伏せて書くが、「赤玉」「白玉」がある『最強の睡眠薬』と言われているそれはそれは強い作用を持つ薬だった。赤玉のほうが白玉より作用が強いのだが、白玉一錠だけでも普通の人が飲めば数日間は起きないだろうと言われていた。
その劇薬を、Y院長先生は私に対して、処方限界の赤玉4錠白玉4錠を飲めと指示していた。もうこの時点で頭おかしいのだが、ある時こんな事件が起きたのだ。
その赤玉を、事もあろうか頓服として100錠一気に処方してきたのである。(安いから持っててとか言われた。)
私はそれを薬剤師さんから渡された時、「死んでいいってことだよね?」と確認した。薬剤師さんは変な顔をして私を見ていたが、この時私の母は猛烈に怒りを感じていたらしく、その「頓服」を必要であろう最小量を残して(それも隠して保管)、誰にも拾われたりその薬だと分からないようにして処分した、と言っていた。
私は今回の事件でこのエピソードを鮮明に思い出し、今更になって激怒したのだ。
「あの野郎!私に死ねって意味で100錠も処方したのか!!死ねばいいと思ってたのか!!」
当時、Y院長は『不穏時頓服』として日中も私にその薬を飲むように指示していた。今更になって知ったが、その薬は『飲む拘束衣』と呼ばれているくらい鎮静作用が強いと当時から知られていたようではないか。そんなものを日中飲んだらどうなるか。当然頭は働かないし眠いし何も出来ないのである。
当時から他の医者も私に対する処方には疑問を感じていたらしく、「僕が話を聞いてあげるから」と言ってくれ、その薬に対する危険性を指摘してくる医者もいた。だが、結局は「僕には院長の薬はいじれないから」と言って何もしてくれないのである。
そんな状態の中起きたのが私の転機になる「いきなり全身痙攣に襲われた」事件である。それは前作に大雑把な事が書いてある。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893067823/episodes/1177354054893075167
あぁ、本当に大雑把だなぁ。記憶が完全に復活してない時に書いたから『帰ってきた!無雲の生態~お久しぶりです生きてます~』は本当に大雑把なことしか書いてない。(書き足したり書き直したりしようかな…。)
ちょっと脱線したが、そういうわけで私は薬の蓄積によって死にかけたわけである。そしてその後『ベンゾジアゼピン系』と『バルビツール酸系』の薬の激しい離脱症状と戦うわけである。
これも前作に書いてあるんだけど、大雑把だなぁ。(苦笑)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893067823/episodes/1177354054893075485
ベンゾジアゼピン系もバルビツール酸系も離脱症状はもの凄く辛い。でも、私の場合はベンゾジアゼピン系の離脱は気が付いたら終わっていた。それ以上にバルビツール酸系の離脱症状(痙攣)が凄まじく苦しかったからである。(このどちらがどちらの離脱症状か何故わかったかと言うと、M先生が教えてくれたからってだけなのである。あとは自分で調べたりして区別している。)
今はこの赤玉も白玉も製薬会社が販売を中止しているので処方されることはない。でも、処方中止になって、いきなりこの薬を取り上げられた人たちは離脱症状に耐えられたのかな。どうなのかな。どうしてるんだろう。
私の病気仲間たちも、Y院長先生によってこの薬を処方されていた。完全にY院長に心酔し、薬に頼り切っていた彼ら・彼女らたちが離脱症状に耐える根性があるとは想像しがたい。どうしてるんだろーねー。(-_-;)
Y院長先生はその後色々あって、ある日突然病院を去った。去る前は私を見かけるたびに『変な注射打たれてるけど幻聴とか大丈夫?』などと言ってくるので私はそのたびにM先生にクレームを入れていた。っていうか、痙攣起こした私を見放して内科に行けだのなんだのと言って、さらにはM先生に放り投げた患者でもカルテはこっそり見続けるのね。( ゚Д゚)
長い文章になってしまいましたが、以上が私とバルビツール酸系睡眠薬の暗黒の記憶です。また思い出した事があったら書くと思います。
本日も長くて重苦しい内容にも関わらず、お付き合いありがとうございました!!(*'ω'*)
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