最終話 諦めるしかない事もある


諦めるしか方法が無い事もある。



だって、私若いんだもん……。



30代・40代・50代になっても恋は出来る。



『彼だけ』という訳じゃない……。



男性が好きなトランスジェンダーだから、結婚する気も無いし、子供も作る気も無い。



2019年7月


蒼汰から久しぶりにLINEが届き、「隅田川花火大会を家から見れるから浴衣着て見においで」と言われ、行った。



風が強かったあの日……二人きり……じゃない花火大会を楽しんだ。


彼の家はとても広かった。噂の岡田とは、仲良さげとは言わないけど、私は変な想像した……二人きりになれば愛し合うのかなって……。



数時間後、終電もあり、帰る事にした。



蒼汰に仕事を辞めて故郷へ帰ると言った時、寂しそうにしてくれた……。



2019年9月末



「帰る前に会おう!!」


と言って、元シェアハウス住民の麗奈と3人で食事した。


何気ない会話して、飲んで食べて……楽しかった。


単純なんだけど、彼が私が飲んでいる飲み物頼んだ時、ドキッとしてしまった(笑)


簡単だわ……私……。



いよいよ締め!という時、二人から餞別を貰った。



麗奈からはボディークリームとミサンガ。


蒼汰からは、手作りの革製のブレスレット。



付けた時、


「良かった~!付けれて!ずっと心配だったんだ!これを俺らだと思って大切にしてな?」


って言ってくれた。



差し出した左手首に彼から付けてくれた。



まぁ、蒼汰の事が好きな事を知ってる麗奈が「付けて貰えば?!」って言ってくれたからなんだけど(笑)



私は今でも大切にしている。



空港で、飛び立つ飛行機を待っている間、彼からLINEが来た。



「康ちゃん、まもなく出国か?? 革のブレスレットはアメ色になるまで育ててね!日本来た時はまた遊ぼ―」


ってLINE来て飛び上がった……。



しばらく会えない……その寂しさからか泣きそうになった……。


告白しようと思った……当たって砕けようと……でも無理だった。





日本を離れて、ルクロール島へと戻った。



私の物語は続く。



きっと変わらず恋をし続けると思う。今も恋をしている。



今度は恋心を抱えぬまま、笑顔で会いたいな……。



会えた時は、貴方は結婚してるのかな……。




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ストレートの男性に恋しちゃったッ!!! 翔子 @sho_ex_nao

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