第二話 物心の恋が始まる


幼稚園を1年間通い、聖マルト学園・初等部に入学した私は、家族以外の他人を知った事で私の人生は驚き続きだった。




幼稚園の頃の事は、記憶はも曖昧で、特に恋愛事情は無かった為省かせていただく。



英語が話せない私は、とにかく、周りとの違いを薄々感じざるを得なかった。葛藤と周りからのいじめに耐えられず、手を上げたりした事も少なくなかった。



嫌いだった同級生の肩に鉛筆を突き差す暴挙にまで出た事もあった。今考えると怖いなw



学園はカトリック系の学園だった為、大罪になる事も無く、現状注意だけで許してくれた。それを受け、私は態度を改め、無事2年目に進級出来た。



無宗教の私は毎週行われるカトリック大聖堂のミサで祈りを捧げ続けたおかげで、神を信じた。




しかし、入信はしなかった。私が男でありながら男の事を好きだった為だ。




聖書や教えでは『罪』とは言及されてはいないものの、男女の営みを毛嫌う私は洗礼を受ける事は出来兼ねた。



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2年目の10月ごろ

物心ついた頃に出会った恋だった。転校して来たトーマスというイケメン。

彼はとてもモテモテだった。バスケも出来て、勉強もそこそこ。モテないはずよ。




同級の中ではモテてなかったが、人気者だったのは確か。他校の女子や1・2年先輩の子と付き合ったりと好きという気持ちのまま、約6年間続いた。



自分でも驚きだわ……(笑)



トーマスとの関係は友達というわけではない。話す事も稀だった。でも、彼の容姿とバスケする姿が好きだった。見ているだけで幸せだったの。



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トーマスの事を好き続けて4年目の6年生の頃。日本で言えば中学2年頃かな。



私はもう一人の同級生・フランクの事を好きになった。彼は良く私をいじめてくるから嫌いだった相手だった。

ただ6年生の頃に、彼は私に対して優しくしてくれるようになった。



単純だけど、「シャーペン貸して」とか「ノート見せて」などと聞かれるようになり、気になり始めた。



典型的な恋の始まり。



私はフランクに惹かれた。



聖マルト学園では、全校生徒でクリスマス休暇前に歌と踊りのイベントがある。


各々クラスが披露し、優勝すれば特典を得られる。


ある人は必死に、ある人は面倒くさがる恒例イベント。


私は歌ったり踊ったりする事が好きだから練習に参加した。



イベントを終え、車で迎えに来てくれる母を待つ為、暗い夜の中待っているとフランクが駆けながら近寄ってくれて、こう言った。



「メリークリスマス & ハッピーニューイヤー 康二!」



って握手してきてくれた。



来年もよろしくな!と、同輩に対するフランクなりの接し方だと思うけど、私の胸はドキドキした。




私は苦しさと幸せな気持ちになりながらクリスマス休暇に入った。

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