この世界にある光の差す場所

作者 水音芽生

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★★★ Excellent!!!

 お嬢様学校に通う少女は、イジメられていた。このことは、家族には内緒にしていた。きっと、自分がイジメられてると知ったら、家族は悲しむから。
 この日は傘を壊された。仕方なく、濡れ鼠状態で歩いていた。そんな時、突然見ず知らずの栗毛の少女が声をかけてきた。制服が違うから、自分がイジメられっ子だとは知らずに声をかけたのだろう。そして栗毛の少女は、信じられない言葉を口にする。
 「友達になってくれない?」
 栗毛の少女はそう言うが、お嬢様学校の少女は無視をした。それでもしつこくしてくる栗毛少女に、徐々に心を開いていく。しかし、二人の関係は唐突に終わる。
 実は栗毛少女が濡れ鼠の少女に声をかけたのは、自分と似た境遇にありながら「光って見えた」からだった。しかも、栗毛少女の場合、家でも人間関係がうまくいっていなかった。栗毛少女は、少女に親近感にも増して、強い使命感を持っていたのだが……。

 プロローグが、どちらの少女の視点から書かれた物なのか、是非考えながら読んでみてください。闇の中から掬い上げられるような、光。
 
 果たして、二人の少女の行く道は?

 是非、御一読下さい。