第9話







不死川雪路。

彼女ほど、名は体を表すという言葉に相応しい人間もいまい。

頭を強打して脳挫傷を起こしても、腹部を刺されて大量出血しても、走行する車に跳ね飛ばされても、毒物を大量に摂取させられても、高圧電流に接触させられても、重石をつけて水中に落とされても、縄で首を吊られて頸骨が折れても。

不死川雪路は死なない。時間の経過とともに、蘇生を果たしてしまうのだから。


一体、いかなる神様の采配の下に生まれたのか。

一つわかることは、相当意地悪な気持ちで神様は雪路を造ったに違いないということ。

なぜなら、彼女の死因は例外なく、殺人行為に紐づいているからだ。


「被殺体質、とでも言いましょうか」


自身の特異性を説明する際、雪路は肩をすくめながらそう言った。


「被虐体質の人が、何気ない仕草、行動によって他者の嗜虐心を煽ってしまうように。私の何気ない仕草や行動は、他者の殺人衝動に容易く火をつけてしまうようなのです」


不意の情動は、時に殺意を宿らせる。

それを、自制心や道徳観、あるいは社会倫理やリスク管理といったもので抑制するのが人間だ。しかし、雪路はそんないくつもの箍を容易く緩めさせてしまうらしい。無論、雪路本人の意思とは関係なく、だ。

何度殺されても生き返る彼女は、その代償のように何度も殺される。

祝福ギフトと言うには、あまりにも悪辣だ。

ドイツ語では毒という単語に「gift」の文字を当てるらしいが、彼女に授けられたものはまさにそれだろう。同じ言葉なのに、意味が正反対なあたりが特に。


だからこそ、僕達は外で必要以上の接触を避ける。

僕に向けられるヘイトを減らすためでもあるが。

何よりも、雪路に向けられる感情を強めないために。

羨望、嫉妬、独占欲、偏愛、苛立ち、エトセトラエトセトラ。

異性と仲睦まじくしている様子を見るだけで、人間は様々な感情が触発される。そして不死川雪路という少女は、そんな感情群を火種に殺人衝動を煽ってしまうのだ。


「いやはや。我が事ながら酷い呪いもあったものです」


自分のことを語る時、雪路はいつもそんな定型文で話を締めた。


「これのおかげで、先輩という運命の人に出会えたのですが」


そう言って嬉しそうに微笑むことも、いつだって忘れなかったけれど。





薄い壁を隔てた先から、少量の水音が聞こえてくる。

音がする方をちらりと見れば、わずかに開いた扉の隙間からは湯気が小さく零れている。可視化された水蒸気は、すぐ傍で誰かがシャワーを浴びている事実を僕に知らせた。

それが誰だとは、言うまでもないだろう。


恋人が傍でシャワーを浴びている。

健全な男子高校生なら、誰もが緊張するであろうシチュエーションだ。

僕もそのご多分に漏れず、鼓動を高鳴らせたいところだった。正確に言うと、ドキドキはしている。だが、それ以上に背徳的な行為に手を染めている最中だったので、意識は主にそちらの方へと持って行かれていた。

具体的には、汚れた下着をトイレの物置から拝借した黒いビニール袋に入れ、その口を固く縛るという作業をしていた。幸いにも汚れが水分だけで済んでいたそれを、シャワー室に備えつけてあるゴミ箱の奥へと押し込む。


自分の彼女の下着を捨てる。

文章にすると、とんでもない状況である。

大仕事をやり遂げたような心地で息をついてから、シャワー室にいる雪路に声をかけた。


「雪路、本当にジャージの替えは持ってこなくても構わなかったのかい?」

「ええ。そこは妥協いたしましょう」


水音に混じって、淡々とした声が返ってくる。恥じらいの類いはステージの上で全て出し切ったと言わんばかりに、今の雪路は平然としたものだった。

なんというか、胆力が凄い。

僕だったらしばらく引きずると思う。


「先輩を女部屋に向かわせるのは論外。先輩のジャージをお借りするにしても、男子高校生の平均身長をキープしている先輩と、平均身長をやや下回っている私とでは、一見してわかるサイズ差がありますので」

「遠回しに体格は普通って言われた気がする」

「事実では?」

「そうだけども」


凡庸な男子高校生としては複雑なのである。

平均身長なだけまだマシだが、もう少し伸びてほしかったと思わずにいられない。


「先輩、異性間交遊における理想的な身長差は十五センチと言われています」

「そうなんだ」

「ええ。私と先輩の身長差も、それくらいになりますね」


声音そのものは変わらず淡々としていたが、シャワー室の個室で雪路が微笑んだのが見えるような言葉だった。雪路に僕の顔が見えていないとわかっていても、つい照れ隠しのように頬を掻いてしまう。

こういうことを、さらっと言ってしまう彼女だった。


さておき。

備えつけのドライヤーを手にとると、微風に調整してからスイッチを入れる。

旧式なのもあってか、吹き出し口から出てくる風は想像以上に弱い。とはいえ、階上では大勢が寝ていることを考えると、音は大きくしないに限る。まあこれでも十分だろうと決め込んで、温かいそよ風を雪路が穿いていたズボンに当てた。


「それに、女子生徒の着衣が一夜明けたら三年生男子のジャージになっているというのは、あらぬ風聞を招くとは思いませんか?」


いつの間にか水音が止み、雪路の声がさっきよりもよく聞こえた。


「あー」


納得の声を上げる。

昼間のうちに変わったなら、掃除の際に汚れたと解釈されるだろう。しかし、それが一夜を挟むともなれば話は変わってくる。下世話な話題は、えてして拡散力が強い。


「もっとも」


すぐ真後ろから聞こえてきた声に、肩が跳ねた。

反射的に振り返りそうになったのを、寸前で押さえつける。振り向いた先に目を合わせたら死ぬような怪異がいないことはわかっていたが、別の意味で心臓に悪い光景が広がっていることは予想がついたからだ。


「あらぬ風聞ではなく、事実に基づいた風聞にしても構わないのですが」


そんな言葉とともに、すらりと伸びた白い腕が、肩越しにタオルを掴む。


「……背中が濡れたんだけど」

「不服そうに仰るわりには、耳が先ほどより赤くなっていますね」

「ほっといてくれ」


可愛い彼女に胸を押しつけられて、反応しない男なんているわけないだろう。

前かがみになりかける僕を小さく笑う声がした後、後ろから体を拭く音が聞こえてくる。さすがにタオルまでは備品として置いていなかったので、雪路が今使っているのは、さっき僕が部屋から持ってきた自分の使用済みタオルだった。


「さて」


衣擦れの音を響かせながら、雪路は話を切り出した。


「私が寝床についたのは消灯直後。ですが、しばらくは同室していた方々の会話に耳を傾けていました。正確な就寝時間は定かではないものの、体感としては眠りについたのは日付が変わる前後だったかと思います」

「寝るまでの間、あったことは?」

「一つ、隣室の方が部屋割り変更を提案するも、西藤さんが見回り時に露見することを危惧して却下。一つ、西藤さんにヘアゴムの件を報告、悶着はなし。同タイミングで東田さんがヘアゴムを返却。一つ、東田さんが安眠作用のあるハーブティーのティーバッグを配布、全員で試飲。一つ、私を除いた方々の就寝位置の希望が被り、談合。……こんなところでしょうか」


指折り数えるように、就寝前のできごとを列挙していく。

微風と衣擦れの音を聞きながら、その様子を脳内で想像する。


「寝た後は?」

「蘇生時特有の強烈な倦怠感を覚えるまで、意識が明瞭になったタイミングはなかったかと思います。私が夢遊病に発症した可能性を除外すれば、犯人が就寝中の私を講堂まで運んだと考えるのが妥当でしょうね」


想像する。

薄暗い合宿所内を、黒塗りの人影がすり足で歩く。

その背中には、寝息を立てる雪路の姿。振動を与えないよう歩行しているため、小さな寝息がリズムを崩すことはない。それでも人影は時折足を止めては、雪路が眠ったままなのかを確かめ、そしてまた歩き出すを繰り返す。

やがて、人影は渡り廊下を通り、講堂の前に辿り着く。

鍵を外す音で雪路が目覚めぬよう、既に施錠は解いてある。ゆっくりと扉を開けて、人影はうすら寒く暗い講堂の中へと入っていった。

目指すのはステージの上。

そのさらに上にある、はしごの頂き。

自らの指紋はつけないように軍手をはめた手で、背負った雪路を落とさぬように注意を払いつつ、はしごを上っていく。そうして辿り着いた転落防止ネットを見て深呼吸をした後、雪路の体をその上に載せて――――


「事故死に偽装した殺人」


そこまで考えたところで、後ろから首に手を回された。


「ふぁっ」


シャワーを浴びたばかりだというのに、もう指先が冷えている。その冷たさと指先の感触に驚き、変な声が出た。

すぐ後ろから、笑い声が聞こえてくる。


「可愛らしいお声ですね、先輩」

「急に触るのはやめてくれ」


抗議をしながら、ドライヤーを止めた。

乾かしていたジャージのズボンを手にとり、それを後ろ手で雪路に差し出す。視線を頑なに向けないのは、下着姿だろうとジャージの上までちゃんと着ていようと、きわどい格好であることに変わりがないことを知っているからだ。


「見ても構いませんのに」

「可愛い恋人が殺された後に性欲を奮い立たせるのはちょっと」

「今さらでは?」

「……早く着なさいって。風邪引いても知らないよ」


痛いところを突かれたのは無視して、ジャージを掴んだままの手を掲げる。

もう一度笑う声が聞こえた後、白い手が差し出したそれを受け取った。

衣擦れの音が、再び後ろから聞こえる。それが止んだところで雪路の方を振り返り、さっき聞こえた笑い声の気配もない人形めいた顔になっている彼女と向き合った。

そして、話題を戻すべく――話を逸らすべく――口を開いた。


「事故死はちょっと厳しくないかい? 演出がかっていたようにも見えたし」


十数分前に見た光景を思い出しながら、そう零す。

首吊り。自殺と現代死刑の代名詞と言っても過言ではないそれは、紐状の物があれば極論高さすらも不要という簡易がある一方で、「首に紐状の物を巻かないといけない」という絶対条件が存在する。

つまり、実行しようと思えば容易いが、その意思もなく成すのは難しい死に方なのだ。

加えて、幻想的でグロテスクな様は、事故死の偽装というには大仰な気がした。どちらかといえば、ミステリーではよくある見立て殺人の類いと言われた方がしっくりくる。


「そのご意見もごもっとです」


僕が出した意見に、雪路はまず同意するように頷いた後。


「しかし先輩。演出を感じた前提に、昼間西藤さんからお聞きした某さんの呪いを題材にした創作劇と、その顛末が無いとは言い切れますか?」

「む」


そんな指摘をした。

思わず唸る。あの話を明確に意識していたわけではないが、あの話を聞いていない状態で同じ発想が出るかと言われれば自信がなかった。


というか、しっかり聞いていたんですね雪路さん。

距離は近かったし、僕達も声を潜めていなかったから勝手に聞こえてきたんだろうけども。聞き流さずに覚えていたあたりが、さすがというかなんというか。


「西藤さんの話しぶりから推察するに、致命的な死傷者が出た案件だった可能性は低いでしょう。そうなると、件の話は演劇部内という狭い範囲で伝えられているものかと思われます。噂というものは、その内容が衝撃的であればあるほど強い拡散力を持ち、インパクトが薄いものは発信者が意図しない限り、広範囲に広まらないものですからね」

「言い方は悪いけど、ただの怪我なわけだしね」

「ええ。さて、ここで先輩に質問です」


人差し指を立てながら、彼女は常套句を口にする。

応答形式にすることで僕と思考を共有し、すり合わせを行うことで認識の相違を潰していくのが彼女の推理パターンである。癖になっているようで、日常的にもよく使っているが。


「仮に私の死に様が、創作劇に出てくる惨劇に酷似していたとします。想定される第一発見者は私と鍵束の不在に気づいた教職員になるでしょうが、その中でこれが見立てだと気づくのは何人いるでしょう」

「……演劇部顧問の甲斐田先生くらい?」

「はい」


僕の返答に頷いてみせてから、雪路は補足の言葉を口にする。


「救出活動ないし生命確認を行うため、先生方の手によって私の死体はいったん床に下ろされるでしょう。そうなると、ありのままの光景を見るのは第一発見者に限定されます」

「見立て殺人なら、犯人の目的は甲斐田先生に死体を見せることになるってことか」

「そうなりますね。しかしその場合、被殺体質にあてられたと想定してもなお、私を殺す動機が極めて低いのです」

「なぜだい?」

「演劇部ないし美化委員会と無関係な人間を、被害者として選出するとは思えないからです。甲斐田先生に精神的圧力をかけることを目的とし、その手段として演劇部と関係がある創作劇を持ち出したのに、重要なパーツが無関係の人間ではメッセージ性が揺らぎます」

「ああ、犯人の真意が甲斐田先生に伝わらない可能性があるってことか」

「そういうことですね」


もう一度頷いてみせる雪路に、なるほどなあと納得の声を零した。

殺人なんかに手を染めてまで伝えたいことがあるのに、それをぶれさせる意味はない。


例えばの話だ。

AさんとBさんがいるとしよう。

Aさんはかつて、Bさんに恋人を物理的に害された。

やむを得ぬ事情でそれが告発できなかったAさんは、復讐としてBさんにも自分と同じ気持ちを味わってもらおうと考える。つまり、自分が恋人にされたのと同じ目にあった誰かを用意しようとするわけだ。

その時、Bさんと全く無関係の人間をターゲットにしたとして、はたしてBさんにAさんの意図が正しく伝わるだろうか。

答えは、否だろう。

かつて自分が害した人間を思い出して罪悪感を想起する可能性はあるが、その程度では費用対効果に見合っていない。他者を直接的な方法で害するということは、現代日本においてはかなりデメリットがある行為なのだから。


「それにおそらくですが、犯人は私が頚骨骨折、ないし頸動脈圧迫による窒息で死亡する可能性は低いと踏んでいたと思います。想定すらしていなかったかもしれません」


人差し指の隣に中指を立てながら、雪路は話を続けた。


「頚骨が折れて死んでいたけど」

「死因がそれだったからといって、イコール犯人の目論見とも限りませんよ」


指摘には正論が返った。

それもそうだ。極端な話にはなるが、火事における人の死因が焼死ではなく一酸化炭素中毒だと知らなかった場合、特定の場所で焼け死ぬよう誘導したかったのに到達前に中毒死した、なんてこともあるわけで。

その場合、実際の死因と犯人の目論見は異なることになる。


「先輩も仰っていたように、そもそも首吊りというのは事故死の偽装として不適切です」


そう言いながら、僕の首に指を立てていない方の手を伸ばし、そっと指先でなぞる。くすぐったさに身をよじれば、今度は軽く首を掴まれた。

無表情でやられるとなかなか怖いものがある。

思わずびくついた僕に構わず、やわやわと首を揉みながら話は続く。


「いきなり殺人事件として調査はされないでしょうが、まずは自殺、その次に殺人ときて、事故死に舵取りされるのは後の方になるでしょうね。それなら遺書を用意して自殺に見せかけた方が、よほど手っ取り早いかと思います」

「犯人は、雪路が死なない体質だなんて知らないわけだしね」

「ええ。いじめを苦に自殺しました――あまりにも不本意ではありますが、私のように他者とコミュニケーションをとらない高校生がそんな遺書を残して首を吊ったとなれば、世間は簡単に納得するでしょう。今日び、ワープロ原稿でも不自然ではありませんからね」


ふうと溜息をつきつつ、喉仏を突いてくる。

僕の首に触るのがお気に召したらしい。僕が我慢できるギリギリのラインを測って指先を動かしてくるので、なかなか制止のタイミングが掴めず、されるがままになっている。


「加えて」


飼い猫にやるように僕の顎をくすぐりながら、雪路の推理は続く。


「私が昼間見た限りでは、転落防止ネットは照明の熱によって劣化が早まっていたものの、人間一人の負荷で切れるようには見えませんでした」

「熱?」

「あの手のネットに使われる素材は、錆などによる腐敗には強い反面、熱に弱いのが特徴として挙げられますからね。位置関係を鑑みれば、劣化が早くなるのも致し方ないことかと」

「なるほど」

「犯人が本来想定していた死因を確実にするために、刃物で多少の切れ込みは入れたかもしれません。ですが、切断したという痕跡が残ってしまえば人為的だと露見してしまう。切るにしても、かなり加減はしたでしょうね」


肩をすくめて、ようやく僕の首から手を離す。

触られたところを思わず撫でさすりながら、僕は問いかけた。


「なら、犯人はどういう死因を想定していたんだい?」

「私と先輩には、ある意味馴染みが深いものです」

「僕達に?」

「ええ」


怪訝そうな顔をした僕に向かって、雪路は無表情だった顔を笑みで綻ばせ、目を細める。

楽しい過去を思い出しているような、懐古に浸っているような。そんな彼女の表情を見ているうちに、僕の脳裏に一年前の情景が浮かび上がった。

同時に得心する。

首吊りと似た状況下で発生し、けれど首吊りより遥かに事故として処理されやすい死に様。僕が雪路の体質を知ったきっかけとなったそれは――――


「転落事故に見せかけようとしたのか」

「あはっ、満点です」


正解を口にした僕に、雪路は満面の笑みを浮かべる。

だが、可愛らしい顔を間近で見ながらも、僕は正反対の憂鬱な表情を浮かべた。


「さて。そのお顔を見る限り、先輩にも察しがついたようですが」


複雑な心境には気づいているだろうに、あえて無視するように雪路は話を続ける。


「転落を偽装するにあたり、大事なことは私の指紋がはしごに付着していること。はしごに上ったのは私の意思ですが、だからこそ犯人はそれを利用することにしたのでしょう」

「……つまり、犯人は雪路がはしごを上ったのを知っている人物である可能性が高い」

「ええ。そして該当者は西藤さん、南海さん、東田さんとなります。西藤さんが甲斐田先生にそれを報告している可能性もありますが、ひとまず除外いたしましょう」

「はあ……」


思わず溜息をついた。

僕もさすがに、通り魔の類いが犯人だとは思っていなかったけれど。

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