第88話 パンへの愛がすごい


 小鷹りくさんのエッセイ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922346533/episodes/1177354055600408278

 にて、コッペパンが取り上げられていて、コッペパンへの愛がわき出したので、ラジオでそれを喋りました。


 みなさん、ご存じですよね。コッペパン。紡錘形で茶色い可愛いあいつです。小学生の時はコッペパンが大好きでした。そして、僕はコッペに限らずパンが好きです。そのため、ラジオでその魅力を存分に伝えたいと思い、パンアゲごはんディスを展開しました。


 しかし、20分程度ではその魅力を十分に伝えきれるわけもなく、溢れ出た気持ちの悪い愛をこうして文章にしたためているという訳です。パンが勝っている理由はここでは書きませんが、いずれにしてもパンは素晴らしい。


 近況ノートでラジオへの感想コメント置き場を作っていますが、そこでりくさんが言いたかったことを的確に表してくれていたので、ここでご紹介します。


「(パンは)ええ匂いで、もう匂いだけで御飯食べれそう」


 これ!!

 パンは多彩なんですよ。主食であり、間食にもちょうどよく、デザートでさえなれる。ええ匂いでごはんが食べられる。つまり、パンは主食の座をごはんに譲って「自分はちょんとサラダに添えられたクルトン(サイコロ状に切ったパンをもう一度焼き上げたり、バターや油で炒めたり揚げたりしたもの)になって、ごはんさんを支えますよ」という身のこなしが出来るんですね。


 それに対してごはんはどうですか。

「主菜、副菜、汁物よ。頑張ってくれたまえ」

 と言って、主食の座から退かない!! なんという傲慢さ!! みなさん、みたことありますか? 魚や煮物が主食となって、ごはんがちょこんと身を潜めているところを。いや、ない。あいつはいつも食卓の左下を独占し、我が物顔で鎮座しているのである。丼ものであろうが、結局「俺がお前を引き立ててやっているんだ」感が否めない。だからこそ、コメがない丼ものは丼と呼ばれない。コメがないと海鮮丼が刺身になる。つまり「丼を名乗りたいならどうすればいいか分かってるよなぁ」と刺身に詰め寄っているのである。こわい。


 これだけを見ても、パンの謙虚さと身の軽さがよく分かりますね。食パン、バゲット、ドーナツ、スコーン、パンケーキ、ナンとベースは多種に渡り、様々な形で料理を彩り、多くの国で違った顔を見せています。


 パンでごはんは食べられます。しかし、ごはんでパンは食べられない。それは日本の米の「主菜、ましてや副菜の一部なんぞにはならん!」というプライドの高さが原因です。メキシコを見てみなさい。トルティーヤ(パン)の中にきちんと黄色くなったコメがくるまれているではないですか。この謙虚さが日本の米には足りないんです。


 ごはんがもうちょっと歩み寄ってくれていたら、僕はもう少しご飯を持ち上げていたかもしれません。日本には49%もごはん派がいて、パン派に負けた彼らが負けを認めないのが如何ともしがたかったのです。だから、僕は言いたい。


 パン最高!!

 

 と。


 さぁ、みなさんもう一度胸に手を置いてみて考え直してみてください。今までの米の所業を……。


 湯気を立たせて左下を陣取るつやつやしたお米。

 甘辛い汁をしみ込ませた牛肉と玉ねぎをのせているお米。

 ぷっくら膨らんで、しょうゆをつけるだけでおいしいお餅。

 スパイスの効いたかっらいルーの横にこんもり盛られたお米。

 脂が良い感じに落ち、極上のたれを絡ませたお肉を弾ませたお米。


 僕が言いたいことは伝わりましたか。

 じゃあ、みなさんいっしょに!








 日本の米は世界一!!

 



 https://www.youtube.com/watch?v=BuU2bocSfDo&list=RDxQEtQiJWk_k&index=5


 

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