第85話 カクヨムで他サイトを宣伝する暴挙
”Note”始めました。
結論から言うと、この記事の目的は「見てね!!」という宣伝であって、いわば、appleストアでWindowsの宣伝をするというような暴挙に打って出たわけです。「裏切ったな、こんちくしょう!」「恩を仇で返すのか! この不幸息子!!」という声が聞こえますが「新しいものにすぐ飛びつくゆとり世代なめんな!」と言い返したいと思います。
といっても、エッセイのメインはあくまでカクヨムですのでご安心を。今日はカクヨムの記事をNoteに転載して思ったことを書きたいと思います。
1.同じ文章を転載する理由
まず、Noteを始めたのは言わずもがな「多くの人に文章を見てもらいたい」からであって、それ以外に動機はありません。「もしかしたら、Noteでもカワイ子ちゃんがいて、僕の可愛い彼女(童貞)と親密になれるかもしれない」なんて不純な動機はありません。やめてください。
同じ文章を違う媒体に転載する理由は、いつか「アルパカが後ろをついてきていて、それに気づかなかったら」(※1)という妄想で語ったことと同じです。端的に言うと、カクヨム仲間である
そうなんです。「文章は読まれることで、初めて文章になる」のです。
仮に内容は同じでも、それは同じ文章ではありません。カクヨムを知らない人にとってこの文章は無に等しいのですから。読む場所が異なれば、読む人が異なれば、それだけで僕の文章は新たに生まれ得るのです。
2.カクヨムとNoteの違い
カクヨムは文章投稿サイト、対してNoteは写真、映像、音声、文章といったマルチコンテンツ配信サイトです。
つまり、付加できる情報でいえば、圧倒的にNoteが有利。小説に必要な描写を文字だけで行わなくていいですからね。また、文章だけをみてもNoteでは情報の発信に重点をおいているため、見やすさを重視しています。目次、太字、引用、見出し整理などが簡単にできます。
お尻の魅力を伝えるために必死に文字数を費やさなくても、力士の遠藤が四股を踏む動画を挿入するだけで良いかもしれない。その意味でお尻を多角的に表現できるのはNoteでしょう。
3.気づいたこと
カクヨムとNoteでは目的が違います。ですので、比較は意味がありません。ですが、同じ文章を転載してみるといろいろと思ったことがありました。
・同じ文章でも印象が違う
カクヨムで実装されている記述は「ルビ」と「傍点」です。小説作法に則った現実的なものだと思います。Noteでは上記した通り、情報発信がメインであって、文章作法にこだわる必要は皆無。
ですので、こちらの文章をそのまま転載すると「なんか固いなぁ」と思えてしまうのです。「文字ばっかりだな……」となった瞬間、文章は軽くなりました。Noteには一言一句そのまま転載しているわけではありません。フリーの画像を拾ってきて、太字と引用を織り交ぜながら見やすくなるように調整していると、読みやすくなるように言い回しを修正しています。
媒体が変わると文章が変わる。
これはとても面白かったです。考えてみると当たり前なのですが、「こんなにも爽やかな画像に合わない文章があるのか」と感じれたことが面白かったのです。
・想像力と表現力
これから僕は去年アメリカ横断した記録を1年越しになぞり、撮った写真とともに振り返りたいと考えています。つまり、アメリカ横断エッセイに、写真や動画、また補足として地理的な解説をつけた記事をNoteに投稿しようと考えています。
日本のみなさまにとって、分かりやすいのは明らかにNoteでしょう。どこに何があって、どのような行程を辿ったのかが一目瞭然になりますから。さらに写真を付ければ情景さえも共有できますからね。
ただ、その場合、その情報の形は非常に固定的なものになる。言い換えれば、妄想の余地が狭まる。
ここが最大の違いでしょう。
「鋼鉄のように引き締まった大臀筋と迫りくるダムのような質量感」という文章を読むのと、お尻の映像を見るのでは受け手の想像の余地には雲泥の差が出てくる。視覚情報というのは予想以上に力を持っていますから。仮にそれが間違っていても(錯覚、幻覚)でもそう理解してしまうのだから怖い。
逆に言うと、官能小説のメリットは想像力に掛かっていると思います。人類の妄想力の大半はエロが起点になりますが、それをうまく発揮させるのはセクシービデオでも、エッチな写真でもなく、エロ小説ですね。
もちろん、読者が楽しむには表現力が必要ですけどね。
残念ながら、僕は表現力を磨けていないので、今回の試みはそれなりに意味があると思っています。ともかく、いろいろ書きましたが、言いたいことは一つ。
「アメリカの景色、綺麗だから見てみてね!!」
です。
ちなみに、僕はその景色には入ってきません。被写体は主にビールです。
※1 とりとめのない思いの随に
第73回 気付かなきゃ無いのと一緒
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888425664/episodes/1177354054889725502
※2 一見、悪徳に見えて、ただ小説を勧めているだけの男 / 姫乃 只紫
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