第79話 誰かの本棚を眺めるのって楽しいよね


 年に数冊しか読めない僕でも友達の家の本棚や音楽のプレイリストを覗くのはとても楽しいです。どうしてでしょうかね。そこから趣味嗜好がほのかに漂ってくるからでしょうか。見た瞬間に「同士よ……っ!」となる本棚もありますし、「変態だぁー!!」となる本棚もあるでしょうからね。楽しいですね。


 さて、今日は奥森ゆうやさんのエッセイ(※1)にてお見かけした「名刺代わりの小説10選」という雪うさこさん発の企画(※2)に参加したいと思います。


 といっても、小説に絞るとまじで10作も挙げられないので、もうちょっと範囲を広げて”マンガを除く書籍”でやらせてください。


 それでは、どうぞ。


 小説

 1. 四畳半神話大系 森見登美彦

 2. 夜のピクニック 恩田陸

 3. 百瀬、こっちを向いて。 中田永一

 4. TUGUMI よしもとばなな

 5. 恋文の技術 森見登美彦


 エッセイ

 6. 旅をする木 星野道夫

 7. われ笑う、ゆえにわれあり 土屋賢二


 学問

 8. 意識 〈1冊でわかる〉シリーズ スーザン・ブラックモア

 9. 進化しすぎた脳 池谷裕二

 10. メタ倫理学入門 佐藤岳詩


 うん、振り返ってみると、とてもわかりやすいですね。が好きなんです。ミステリー、ホラー、時代ものとかが全く入ってこない、まさに「ミーハーが選んだ10選」って感じですね。

 逆に言うと、比較的読みやすいものばかりが選ばれました。森見さんはちょっと癖があるので人を選ぶかもしれませんが、それ以外は小説にしろ、学問書にしろ、すっと入ってくるけどコシがある――うどん系の作品です。すぐ読めちゃうのでチョーおすすめ。


 森見さん2作と、上記したエッセイ2作は僕の筆致にとてつもない影響を与えています。この作品が無ければ僕がここでこのような文章を書いていることはなかったでしょう。僕の10倍は深くものごとを観察し、洒脱な言い回しで描写する彼らの筆力は憧れそのものです。東大、京大、慶應出身と、そうそうたる顔触れですが、頭いい人は面白い文章書けるんですよね。読んでて「くそー、おもしれーな!」って発奮できます。


 また、考え方に影響を与えているのが学問の3冊ですね。全て入門書なので分かり易く、とても面白いです。前作、まにまにエッセイや当変態エッセイの話のネタになっているものが多いので、ネタに困った方は覗いてもらったら何かみつかるかもしれませんね。興味ない人にはとことん面白くない内容だと思いますが……。


 さて、いかがでしたでしょうか。読んだことのある作品ばかりだったかもしれませんが、それを糧にして、皆さんが、あっ!と驚くような文章を書けるようになりたいと思います。あっ……と察する文章しか書けていないのが悔しいです。




 ※1 月が綺麗ですね / 奥森ゆうや氏

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054896540326/episodes/1177354054935841341


 ※2 雪うさこ雑録 / 雪うさこ氏

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054917617001/episodes/1177354054935654133

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