第48話 帰還
方言が出てきます。()内の言葉が標準語となります。
鹿児島県の色んな地域の方言が混じっていますので、正しい発音や意味でない場合があります。ご了承ください。
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石壁も瓦礫の山となり、住居も全てが灰となった。それと、捕らえられていた冒険者たちが、目を覚ました。目を覚ました瞬間は軽くパニックを起こしかけていたので、取り敢えずは鋼鉄の壁の中で、ローザさんとエミーリアさんとともに、落ち着くまでゆっくりしてもらっている。
そして、鋼鉄の壁から出た僕の目の前には、義弘を先頭に島津隊が整列していた。
「みんな、今回は僕の【召喚】に応じてくれて本当にありがとう。君たちのおかげで、オークロードをはじめとしたオーク達を殲滅することができた。また、この集落の破壊も手抜かり無くしてくれて、本当に感謝している。おかげで、日があるうちに町に戻れそうだ。さて、名残惜しいが、今回はここでお別れだ。また、次回の【召喚】にも応じてもらえると嬉しい。」
すると、義弘が一歩前に出て、
「おいたち(私たち)の活躍ば、正当に評価してくださり、ほんのこつ(本当に)あいがとさげもす(ありがとうございます)。次回も今回同様に活躍したいと思っちょります(思っております)。」
「ありがとう。義弘。それでは、みんな、またね。【送還】。」
義弘たち島津隊の足元に光と共に魔法陣が現れ、彼らは笑顔で還っていった。
さてさて、今回のオーク戦では、僕自身と各能力のLvが結構上がった。今の僕のステータスはこんな感じ。
名前:ガイウス
種族:人族(半神)
性別:男
年齢:12
LV:42
称号:ゴブリンキラー、オークキラー、(世界の管理者)
所属:シュタールヴィレ
経験値:45/100
体力:255(1275)
筋力:240(1200)
知力:252(1260)
敏捷:245(1225)
etc
・
・能力
・召喚能力 ・異空間収納(麻袋で偽装) ・見取り稽古 ・ステータス5倍
・経験値10倍 ・識字 ・鑑定 ・魔力封入 ・不老不死
・フォルトゥナの祝福 ・フォルトゥナの加護 ・格闘術Lv.42(210)
・剣術Lv.23(115) ・槍術Lv.30(150) ・弓術Lv.29(145)
・防御術Lv.37(185) ・回避術Lv.26(130)
・ヒールLv.20(100) ・リペアLv.1(5) ・気配察知Lv.10(50)
・騎乗Lv.5(25) ・射撃術Lv.3(15) ・火魔法Lv.6(30)
・水魔法Lv.5(25) ・風魔法Lv.5(25) ・ライトLv.1(5)
うん、チート能力のおかげで結構凄いことになっている。称号もオークキラーが付いたね。まぁ、あれだけ狩れば当然かな。これだけの能力があれば、帰りの道中も安心かな。【気配察知】は発動しておけば、半径3Kmのモノの動きがわかるからね。
というわけで、鋼鉄の壁の中に戻る。8人の冒険者たちは落ち着いたようだ。でも、装備も衣服もボロボロだ。取り敢えずはフード付きの外套を人数分【召喚】して渡す。自己紹介をしようとしてくれたけど、長くなりそうなのでパーティ名だけ聞いた。8人とも一緒のパーティらしく「ドーンライト(夜明けの光)」というらしい。ちなみに全員が女性だ。
鋼鉄の壁を【送還】し、辺りが見渡せるようになると、“ドーンライト”の面々は驚いていた。「あれほどの石壁が跡形も無く・・・。」「集落が完全に破壊されている・・・。」「いや、さっきの鋼鉄の壁を消したのは【召喚】能力?底が知れないわ。」などなど、呟いている。
“パンパン”と手を叩き、みんなの注目を集める。
「これから、“黒魔の森”を抜けて“インシピット”まで戻ります。もちろん、“ドーンライト”のみなさんも一緒です。先頭は僕が進んで、障害となるモノが出てくれば切り開きます。“ドーンライト”とエミーリアさんは真ん中で、
さて、町までの道中はこれといって障害は無かった。【気配察知】を最大限の範囲で使い、僕も殺気をダダ漏れにしていたからだ。魔物たちは、僕の殺気を感じ、【気配察知】に引っかかってもすぐに引き返していた。
そんなわけで、“インシピット”の町に着いた。ちなみにヒヒイロカネ製の装備は森を出る前に【収納】してある。僕はみんなと一緒に列に並ぶ。しかし、門の検査所に衛兵隊長の1人であるドルスさんを見つけると、1人列から離れドルスさんの元へ走っていった。もちろん全力じゃないよ。小走り程度さ。
「ドルスさん。」
「あれ、ガイウス君じゃないか。
「はい、そうなんですけど、ちょっと急ぎでギルドに報告しないといけないんです。」
「ふむ、ちょっと離れたところで話を聞こうか。」
僕は、列に声が聞こえないくらい離れたところで、ドルスさんに今日あったことを話した。ギルドの
すると、ドルスさんは、「確かにスタンピードに繋がりかねない緊急の案件だ。」と言い、列から外れて衛兵詰所を通って中に入れるよう取り計らってくれた。こうして、僕たちは列に並ばずにすんなりと町に入れた。もちろん、“ドーンライト”と共に冒険者証の確認はされたけどね。
さぁ、ギルドに報告に行こう。
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