第32話 ホリホリ戦闘の後処理

 次の日、グリードに全焼させた罰として地下室の確認を命じました。

『全部燃えて捜したとこで無駄だと思いますぜ』

『地下室は燃えないよう対策はバッチリです』

『バットがこう言ってる、探す価値ありと見た』

『まさか、俺一人で瓦礫掻き分けて探せと!?』

『ここに来た最大の目的は鉱石GETだからね』

『へっ、敵の拠点を叩くんじゃなくて鉱石?』

『それも目的の一つだよ、未来の武器を造る為にも』

『キングチェインの武器があるのに?』

『カイル曰く凄いものらしい』

『土下手でも当たる飛び道具造ってやるぞ、楽しみにしてろ』皆が興味を持ったようだ

『仕方ない、この俺が手伝ってやるよ』

『ありがとう♪』

『力に自信がある者達も手伝えよ、廃材を協力しても持てないんじゃ仕方ないが』

 ゼウス王子の挑発を真に受けた筋肉自慢達による廃材撤去が行われた。

 

 ホースケには、栄養失調の人達の治療準備をお願いした。すごく不思議に首をかしげていたが、準備に取りかかってくれた。

 他の者はほとんど探索に行った。巨大洞窟の中に入ると無数の穴が広がっていた。全て別々の鉱山に繋がっているらしい。一つだけ立ち入るべからずと書かれた穴があった。バッドに理由を聞くと硫酸洞窟だそうだ。金、石炭、岩塩など様々な洞窟に繋がっている。中には絶景スポットやジャングル、水没洞窟や崩落危機の場所もあるからきおつけろとのことだ。


 厨房にいくと、ツインズは朝食のかたずけ終わりの様だ。

『あら、さっき朝ごはん食べたばかりなのにボケちゃったのかしら?』

『誰がボケてるって!?』

『レオン王子よ』

『変なとこでハモんないで💦お粥薄めに作るから手伝い宜しくね』

『今日のお昼は皆お粥なのね』

『いや、僕らの昼は普通の食べ物でいいからね』

『まさかの、お粥は王子一人で食べるのね』

『ファウ不正解!僕は食べないけど必要なんだ』

『理由は後で判るでしょうから、台所に来たからにはお昼ご飯作りも手伝ってもらうわよ!』

『えー、仕方ない手伝いしてあげるね』

『やったわ♪王子もいるから豪勢にお昼ご飯は炊き込みご飯と豚汁にしましょう、お姉ちゃん』

『そうね♪即戦力がいるしそうしましょう』

 

 正午前、作ったお粥の配布準備と治療道具を設置して準備完了だ。洞窟に行った皆は肩をかしたり、抱えながらコウモリ族達と戻ってきた。

『探索班の皆ご苦労様、コウモリ族は近くに置いて』

『レオン王子、私に準備させたのはこの為だったんですね』ホースケは尊敬の眼差しをしている

『そうだよ、抱えられてきた者以外は食事摂取させて大丈夫だよね?』

『ええ、お願いします、がっつき過ぎないよう少なめに与えて下さいね』

『了解、皆の食事は中に用意してあるよ』

『飯は後だ、もう一往復してから飯にするぞ野郎共』

ヒョウガが言うとご飯に行こうとしてた者も踵を返して洞窟へ向かって行った。アポロ以外は…

 瓦礫撤去が終わったとグリード達が来たので、治療済みを医務室へ運ぶのと予想外に多かったのでテントの設置をお願いした。食事が済んだ者はテントに収容していった。一息つくと、ハヤトに頼みコウモリ族達と名大工を2人を連れてきてもらった。

 重傷者20名、食事制限者80名 総勢100名





 

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