第25話 とりあえず惑星シーマザーへ

 惑星シーマザーはスノードームと真逆の南方向にあるのでカイルお手製の未来のテクノロジーであるワープ機能を初めて使用してみました。少し揺れた後、目印として真っ白い惑星が見えるようにしていたが、青緑色に変化しました。一瞬で目的地が目の前です。初めての出来事に拍手喝采を浴びたカイルでした。

 

 以前と同じ宇宙ポートに停めました。すると、まるで待機していたように水の中から武器を持った深海族が大勢出てきて船を囲みました。戦う気がない事を示すため一人で手を上げながら船を降りました。

 『待って、争う気はありませんよ』

『あれっ?レオン王子ですよね、皆さん彼が襲うことはないので武器を卸してください』

シャークの言葉を聴いて武器を下ろしてくれました。

『シャーク、君がいてくれて良かった!まさか此処にも宇宙海賊を名乗る連中が来ているのかい?』

『一度、仲間になれと勧誘の使者がきたよ』

『その話を蹴ったからこの警戒体制だったんだね』

『そうだよ、死んだはずの王子が生きてるってことは獣人族が滅んだのは奴等の嘘?』

『嘘ではないさ、子供たちが逃げた事を連中が知らないだけだよ』

『色々事情ありそうだね、国王様に会っていく?』

『頼むよ、海の底まで連れていってくれ』

『おい、ガキだけで勝手に話進めるな』

『俺たちの計画邪魔すんな』

『早くここから立ち去れ』

『食料だけ置いてけ』

バシッ、ボゴッ、ドスッ 一人だけ殴られた

 『ひどいよ 皆の気持ち代弁したのに』

『バカのことはすまない、忘れてくれ』

『では、この船の性能御見せします。後、僕の仲間に敵が出現したら協力して戦うよう言っときますね』

 

 レオンは一旦船へ戻ると邪魔にならない水上へ着水させました。特殊機能を起動させるとカメレオンの様に背景に馴染んで見えなくなりました。

 皆には、あのポートに敵が現れるかも知れないから警戒しといてとお願いしました。シャークと合流して共に海底城へ向かいました。他の者はまた海に潜ってしまいました。

 






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