第15話 つかの間の休息

 昨日、力試しに参加したからす天狗の孫を宇宙を回る旅路にスカウトした。彼は迷っていたが、じい様の後押しもあり、決心してくれた。

僕は友好の証にキングチェインの武器を彼に渡した。

小烏丸こがらすまる 黒い忍び刀が出現した。

彼の名はシャドウ、12歳の無口な少年だ。

 一緒に話を聞いた4人は強くなると決めた目的国を取り返す事が達成出来ないと知った。でたらめ言ってんじゃねーえと殴りかかりそうな勢いだったが、キングチェインが視せた光景だと言って聞かせた。

ショックを受けて放心状態になった。


 4人を置いて宮殿に戻るとチュースケが船の新設備案内をすると招かれて船内へ入った。厨房、食堂、医務室、バトルルーム、お風呂と施設は充実していた。

エンジンルームに行くと機関工がいじっていてグレードアップしたようだ。筋肉隆々の青年が気が付いた

『直接話すのは初めてだね、カイルだ』

『聴いているぞ、傷が治ったら研究所に即籠ったと』

『俺が目覚めて10日後にあんなことが起きるなんて思わなかった、すまない』

『一人いたとこで変わらないさ』

『いや、俺の未来武器で変えることができたばずだ』

『そっか、じゃあ武器造ってみせてよ』

『残念ながら造る為の鉱石がない』

『そっか、船の機能向上しているみたいで助かるよ』『船のワープが可能となりスピードも上がったはずだ』

『そいつは発進させるのが楽しみだ』

『俺は戦闘員としても戦うからな』

 

 新設された部屋の名はプラントルームという。

野菜や果物の木が植えられていて実がなっていた。

『餓死の心配はなくなったよ!通常の2倍ペースで熟れるから沢山食べても問題なし』

 『早いのは嬉しいが腐敗ペースはどうなんだ?』

『腐敗ペースは通常のより少し遅いかなぐらいさ』

バンダナを巻いた陽気なおっさんがドアの前にいた

『旅路に俺は無論、未来から来たおっさんが鍛えた栽培の弟子2人が協力するぞ!』

『おっさん言うな、30代だ!ノームお兄さんだろう』

『これで5人か、戦闘員集めないとな』

『弟子の名はポッポとポーの鳩の兄弟で残念ながら戦闘はからっきしだ』 

『見せたい新設備巡りは終了だよな?』

『俺のお陰で保管庫の機能もかなりアップしてるぞ』

『医療機器も向上してるから医者捕まえないとね』 

『そうだね、アポロン王にお願いしてみるよ。この船の名前なんだっけ?』

『そう言えば、船の名前知らないや』

『ファウストのやつが名付けるとしたらこうだと思うEden,Grab,Spaceship』

『おじいちゃんの船の名前、通称エデンに決定だ!』


 


 

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