否定される善意
ビスケットは割れていた
まだ何も触っていないのに
一体どういうことなのか
この世界は謎が多すぎる
わたしはビスケットを齧ることにした
寄り目で
一心不乱に
「がつがつがつっ」
飛び散った屑を足元で蟻が運びたがっていた
でも重すぎて無理だった
助けてあげることにした
巣穴まで持って行ってあげるのだ
ずおおっ
突如、得体の知れない巨大な物体が頭上から舞い降りて来て
蟻は散り散りに逃げた
「まるで満員電車で老人に席を譲ったら断られたようなそんな不愉快な気分だよ!」
蟻の圧死が確定した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます