反逆の寿司屋


寿司屋で

寿司以外のものを注文してみた

「大将、パフェ」

「あいよおっ」

間髪いれずに出て来た

寿司が

おれは無言でそれを掴み口の中に放り込んだ

旨かった

だがこれはおれの頼んだものではない

「大将、マドレーヌ」

「へいっ」

穴子が出て来た

またしても無言でそれを口に放った

居心地の悪い沈黙が店内を包み込んでいた

何故かおれと大将が敵対しているようなそんな雰囲気だった

そんなつもりは無いのに

「大将、寿司」

「あいよおっ」

出て来た

一体なんだこれは?

「寿司じゃねえ!」

おれは叫んだ


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