冬の手前に


腐乱死体に

落ち葉が降り積もり

その存在を

隠した

だからここからでは

見えなかった

子供たちが跳ねていた

「もう冬になるのか………」

だがそんな言葉には何の意味もない

おれは公園の椅子に座っていた

子供たちのすぐそばにいる母親たちは

薄々、勘付いていた

ただ言葉にしないだけだ

いけるところまではいくのだろう


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