先日はどうもです
警察にて
「あ、麻衣さん、すみませんねえ忙しい所をお呼びして」
「いえ、大丈夫でしたから」
「まあこちらの部屋へどうぞ、あ、テレビでよくやってる取り調べの部屋ですけど、他に応接室とか事務室とかなくて、色んな事にこの部屋を使うんですよ」
「そうですか」
「あ〜あの日は、電話では、途中で人違いとかいう事がわかって、犯人が車から下ろした、で、そこに駆けつけたおねえさんに会って・・・という事ですね」
「はい」
「あ〜車から降ろされた時はどこら辺ですか」
「駅の近くです」
「時間とかはわかりますか」
「いえ、でも、捕まってすぐ、車が動き始めてすぐだったと思います」
「5〜6分くらい?」
「え〜と、多分、それくらい」
「犯人の特長とかってわかります」
「ええ、2人組で、身長とか、服装とか」
「ふんふんなるほど〜、ああ、ところで、犯人は何か言ってましたか?」
「あ〜いえ、私の部屋にきていきなり殴って押さえつけられてそのまま車に連れ込まれてでしたので、何もわからないです」
「ゆっくりでいいですよ、犯人の髪型とか、眼鏡してたかとか、背広着てたかとか、」
「あ〜、黒っぽい背広かじゃんぱーかわからないのを着てたような気がします」
「全員がですか?」
「そこまではわからないです」
「そうですか・・・ああ、それから、先日、電話で言ってた、病院に行って見てもらったらというのは?」
「あ、すみません、まだ行ってません」
「そうですかあ、まあでも、酷い怪我とか無かったとか頭を打ったような感じが無くても、まあ、念の為にね。事件の時は警察からお金が出ますから。大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「あ、手の甲、手首のあたりに擦り傷のあとみたいなのがありますけど、それは?」
「ああ、これは家の片付けしてた時に落ちてきた箱で」
「ああそうですか。まあ、大変な事件に遭われたわけですから、何か体の調子が悪かったら言ってくださいね。最近物騒になってきたんですよね〜。実はですねえ、あの同じ日に港の倉庫街で、ヤクザの抗争があったみたいなんですよ」
「はあ」
「ヤクザの抗争といっても、ウチの管轄じゃないんで、まあ、ニュースをみたんですけどね、近隣の署という事で、ウチの方からも協力にいったりしてましてねえ」
「はあ、それは大変ですねえ」
「ありがとうございます。あ、それじゃあ、今日はこれで、また何か聞きたい事があったら、電話していいですか?」
「はい」
「ご協力ありがとうございました」
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