「よお署長」

隣接する署の署長が声をかけた

「なんだ、あんたか」

彼は鷹揚に挨拶を交わす。彼はこの署の署長だ。彼とは定例会議の時にちょくちょく顔を合わせる。隣接する署という事で、事件のときとかは協力する事が多いからだ。

「最近どうだ?」

「どうだって?」

「何か変わった事がねえかって事さ」

「別に」

彼は長官を狙う派閥とは違う派閥なので、ここ最近の事は話していない

「ふーん」

彼は顔では笑ってるが、目がマジだ

「最近なあ、俺の所轄で某ヤーの事務所が襲われ、全員が刃物のようなもので殺されるって事件があったんだ、で、組長が最近魚の餌になってる所を発見されてな」

「何がいいたいんだ」

「その前に、ヤーの親分筋が、事務所を爆破され、居合わせた偉いさんもろともおっ死んでるってあったらだろ、確かお宅の縄張りだ、で、何があった?」

「知らんな」

彼に背をむけようとすると彼が前に回ってきた

近いぞ

「何言ってンだ、親分筋が爆破された翌日、ヤーがアンタの所に押しかけたのを知ってるんだぜ、で、その翌日にあれだ。アンタ、何か知ってるだろ」

「知らんよ、ヤーこ抗争だろ、気になるならアンタの所で調べたら」

「ふん、食えねえ奴だな」


「帰っていったな」

「何だったんですかあれ?」

副所長が聞く

彼は俺の派閥では無い所から上がってきてるんで、こういうことには関与しない、なるべつ別の仕事をさせてる。

「どうもヤクザの抗争ってことで、何か奴の気にくわない事があったんだろう」

「はあ」

「まあ、俺達も気を引き締めんとな、ああ、引き続き、パトロールをしてくれないか」

「はあ、わかりました」

「君は現場に信頼があるからね、君が行くと現場がしゃきっとすると皆が言ってるぜ」

そういうと彼は出ていった


あの女は一体何者だ?テレビのスーパーウーマンなのか?そんなもんが実在するのか?

よくわからない。


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