ケッコンスルッテホントウデスカ

「え〜おねえちゃん、お后さま?結婚するの?」

「しねーよ。それは王子様が勝手に言ってんだよ」

「いやいやいや、物語では、魔王を倒した勇者は王女と結婚してるじゃないか、だったら、我の妃に・・・・ゲホぉっ!」

「あ〜おねーちゃん、王子様倒しちゃだめじゃん!」

「違うわ、コイツが勝手に言ってるだけ!、どこの勇者物語だよ、だったら私と王女様結婚させろよ」

「え・・・・・・・」

「いやじょーだんだって、王女、なにその嬉しそうな顔」

「いや、私、クミコとなら・・・・・」

「いやいやいやおかしいだろ、女同士で・・・・」

「あら、でも王国法典には女同士で結婚出来ないって書いて無いわよ、私、それ調べてから、アンタに付いてきたのよ」

「え〜、どうっしょーかなー」

「え〜おねえちゃん、王女様と結婚するの?どっちか国王でどっちが王妃になるの」

「それは当然王女さまだろ・・・って結婚しませんから」

「え〜〜〜〜」

「も〜〜〜そんな話はいいの!」

「じゃあさあ、妹ちゃん、王子と結婚しなさいよ、そしたら私、クミコと結婚できるし」

「ちょっとまって、何その理論、王女、そういうキャラだったっけ?」

「にほんという国のマンガをを読むと、よく男同士、女同士ってあるじゃない、だから日本でもそういうの普通なんでしょ?違うの?」

「うるっさああーい、何時だと思ってる?」

「あ、お父さん」

「久美子、ちょっともう、帰ってもらいなさい、駅まで送ります」

「申し訳ない、父上、この度はお騒がせして」

「こういう事は結婚前の娘の家に来て、夜遅くまで居着くというのは問題ありと思いますよ、駅まで送ります。」

「すみません、今夜はこれで」

「わ、私も駅まで送るわ」


「丁度列車が来たから、これで」

「今度はなるべく早い時間帯にくるとか、また会社の近くで用事を済ませるとかですね」

「はい、じゃあ、おやすみなさい」


「聞こえてたぞ、結婚するとか、しないとか」

「お父さん、まだ結婚する気ないから」

「うーん、お父さんは、あの人がどういう人なんかわからないけど、何か、すごい雰囲気ある人だな、偉い人なのか」

「まあそこそこ」


「おかえり、久美子、みんなでご飯食べて帰ったらいいのに」

「いやいや、帰りにちょっと出会っただけだから、お母さんも、ごめんね、騒いで」

「まあ、アンタのことだから、変な人では無いと思うけど、あのお兄さんの方もなんだけど妹さんなの、何かすっごい雰囲気あるけど、会社の偉い人?」

「うーんと、偉いというかなんというか」

「また来る時には言っといてね」

「はーい、おやすみなさい」

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