美味しかったー、おねーちゃんごちそうさま
「美味しかったー、おねーちゃんごちそうさま」
「私の給料が乏しい時には奢ってもらうから」
「はーい、あはは」
妹にきちんとした仕事が出来てのお祝いで、今日は食事に出た
家には夕食は食べてくるっていってある
妖怪ができるのは減ったけど、でも、出ないわけじゃないから、早く帰ってこいとの事だ
駅を降りて駅前の公園を通り過ぎた時
「見つけた」
と、聞いた事がある声が
「え?」
「え?何妖怪?」
麻衣が怯える
「いや違う、これは?え?王子?」
「いやはっは、やっとこさたどり着いたわ」
そこには異世界の王子が
「ごめんなさあい、術式を見つけるのに手間取って」
「王女様!」
「久美子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜」
手を広げて私を迎える格好の王子をすり抜けて王女とがっしと抱き合う私
スカッと腕を交差する王子
「わーん王女様〜〜〜〜ふかふかだー、いい匂いだー!!!」
「久美子〜〜〜〜〜〜、会いたかった」
「え〜なんで、よく来れたね」
「そりゃまあ、一度成功したら二度目はなんとか」
「でも、よく間違わなかったね」
「これでも3年はいろんな所に出てしてたわ、その度に探しまくって、ヨソでは異世界の事を覚えてなかったりとか、色々だったわよ〜」
「並行宇宙論とかいうやつでね、私はその為にこの世界の大学とやらに1年間勉強していたのだ」
王子が胸張って言う
「おねーちゃん、この人たちは?」
腰をぬかしてへばりこんでいる麻衣が聞く
「あーこの人達は別世界で勇者やってる時に世話になった王子様と王女様、王子、こちらが私の妹です」
「王子です、よろしく、勇者の妹君よ」
「はあ」
ふと気がつくと王子と王女は日本の若者の格好だ
「え?王子、その格好は」
「別世界のままの格好では警察につかまるからな」
「デスヨネー」
とりあえず私の家に行く
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