「妖怪の仕業でしょう!警察の対応力が問われますね」
翌日の夕方のテレビでは警察官が妖怪に殺されたというニュースでもちきりだった。
なんでも、以前から妖怪騒ぎのあるビルで、被害者の電話から警察がそのビルに向かったが、全員殺されたというニュースだった。
監視カメラの画像というのが公開されたが、それは、妖怪のような生き物に警察官がやられるシーンだった。
どう見ても昨日の映像ではない。
監視カメラは潰しているから、そこから私の事がバレる事はあるまい、そして、小田を狙っていた連中は、これで相手がヤバいって事がわかったわけだから、付け狙うのを中止してもらえるとありがたいな
「おねーちゃん」
「なーにー?麻衣」
夕食の時に妹が聞いてくる
「大丈夫なの?」
「何が?」
妹は下を向いていたが、こっちを向いて切り出した
「いやさあ、私、警察に居た頃は警官が妖怪に食われると、ショックで落ち込んでしばらくご飯が喉を通らなかったもんだけど」
「は?」
「あ・・・関係ないならいいや」
「アンタの言ってる事はなんとなく想像がつく。
信じなくてもいいけど、私、3年ほど異世界で魔王退治をしてたの、その中で、戦いで仲間をたくさん亡くしてるし、魔物の他に、魔物の仲間の人間を数え切れないくらい殺してるのね。警官が一人や二人死んだくらいで、なんとも感じないな」
「はー・・・・」
「まあ、それは私が警察が嫌いで警官は嫌いな他人だから。
これがアンタなら、アンタが殺される前に相手を殺してやる。
たとえそれが魔王でも。」
「ププッ」
あ?冗談と思われたか?
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