相棒のクローン兵士に戦闘終了後の生存率を伝えるAIの問題

相棒のクローン兵士に戦闘終了後の生存率を伝えるAIの問題・出題編

　共和国軍は100万機の人型機動装甲（バイプド・ビートル）に100万人のクローン兵士と100万台のAIを載せ、帝国の準惑星級要塞に攻撃を仕掛けます。

　人型機動装甲（バイプド・ビートル）、通称B2に搭載されたAIは汎用量産型ですが、1戦闘毎に旗艦を中継して本国のデータベースと軍事情報・戦闘経験等のデータを交換・共有し、常に全機体のAIが最新の情報を持つ仕様になっています。そのため、演算能力や参照情報に差はありませんが、懊悩金属（スマート・メタル）製の物理メディアに領域を持つ「人格」と呼べる部分は、各機固有の物であり、B2搭乗者によっては相棒として対等に付き合う場合があります。

　あるB2の操縦席で、搭乗者がAIに対し、この戦闘における自軍兵士全体の生存率を尋ねた所、「本国で事前に複数回行われた演算の結果では、1％らしいですね」という回答がありました。

　続けて自分自身が生き残る確率を尋ねた所、「あなたは100％生き残りますよ」との回答と、「なお、私の演算には99％の精度を保証します」との補則がありました。それに対し、搭乗者は1％の方が出ないように祈る旨を提案し、AIも承諾したものとします。

　この搭乗者が戦闘終了後に生存している確率は何％でしょうか？


　A. 100％

　B. 99％

　C. 50％

　D. 1％

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