柚子崎パンクロック ~ 学園の人気者ヒデくん先輩に壁ドンからの顎クイで迫られて、幼馴染と一緒に夏フェス優勝を目指すことになった件

作者 たかなん(花楽下 嘩喃)

ピントが合っている。

  • ★★★ Excellent!!!

青春というのはどんどん時間が過ぎ去っていくものだから、過去に一度潜ることになる。
(若い方は最中であるのでそのまま書けばいいんだけどね)
なので、ときどき「ズレている」青春小説ってやつがある。
そんな言い回し現代ではしないとか、なんか主人公ジジくせえぞとか。親の目線じゃねえか、とか。
人は綺麗事に侵されがちだ。
実は青春小説というのは難物なのだ。アオハルとかいってもまったくアオハル中の若者に響かなかったらただの懐古小説である。ただ設定を若くしただけの。僕はそういうの大嫌いである。

でもってこの小説は、若い。
新鮮である。
ここには若い頃に見た「景色」とそのときの「感情」がある。

追いつかれるなよ、と思いながら読んでいる。
なにに追いつかれるかといったら、世の中のつまらない残滓だ。過去の感情に潜りながら、先へ先へと未来に向かって青春小説は走るからである。

コンテスト応募作品ということですが、締め切りにも追いつかれめせんように、追い越されませんようにとお祈りしております。

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