013――衣替え
春が来て、タンスの一番下に手をかける。非常に重い。ゆっくりと引き出す。
「おはよう、ハルナツじいちゃん」
中で横たわるお爺ちゃんを引き摺り出した。そして……。
「おやすみ、アキフユばあちゃん」
開いたスペースにお婆ちゃんを片付ける。これが我が家の衣替え。
あ、そうそう。防腐剤も忘れずにね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます