010――ZERO

 昼間の暑さが段と増していた。

 外に出て空を見上げると、どす黒い太陽がつ。

 嘲笑うかのようにと照り付けてくる黒い光。

 面楚歌な俺の腑に染み渡る。

 その時間、わずか秒。

 の勢い。

 、と。

 侵食された俺の体が、ぎゅるると巻き戻されていく。

 やがて俺は渦巻く闇に……。

 消えた。

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