012――二人三脚マン

 オレたち二人で一人!

 右足と左足を繋ぐ、この紐こそが愛と平和の証!

 その名も、二人三脚マン!

 そう、オレたちは見ての通り、二人三脚をしている正義のヒーローである。


「いっちに、いっちに……」

「いっちに、いっちに……」


 正直、呼吸を合わせて行動するだけで精一杯なのだ。

 悪と戦う余裕など、ない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る