第35筆 Sランク冒険者になる (改稿)
「クシュトラ様、シン一行は釣り大会に参加しておりました。私たちに気付いたようでウィズムという少女がこっそりと光線を放ち私以外全滅いたしました。大変申し訳ありません。」
「もうよい、下がっておれ。」
ザシュッ! クシュトラが配下を刺し殺し、倒れた配下を奈落へと蹴り落とした。目の前には女性が磔にされている。身体中に痛々しい切創や打撲痕がある。ただし、顔のみ避けられていた。
「余興にもならんわ。
さて、どういたぶってやろうか……クハハハハ!! 」
「はぁ、はぁ、あっああぁぁぁぁぁぁぁぁ!! クシュトラ、もうやめて……。」
「良いぞ良いぞ!その体の血が滴り落ち、次々と邪神兵が生み出されてくる!
あぁ、甘美、甘美、甘美っ!! エドュティアナ、貴様の喘ぎ声に勝る調べはないぞ。クハハハハハ! お前と同じ顔をした奴らがうじゃうじゃと出てくるわ! 」
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ギルド併設宿屋のエントランスホール 臨時パーティー会場にて
(えっ、そうなのか? ウィズム、灰色のローブの奴ら、こっそりガンマ線ビームで心臓撃っていたのか? )
(そうですよ、シンさま。シンさまの身に何かあってからでは遅いからですね。ニコッ。)
(いつ撃ったんだ? ずっと俺と喋っていたよな?
ワケわかんない。)
「シンくん、念話してないで食べよ! 」
「おう、そうだな。」
この世界には揚げ物がないから揚げ物を教えて伝授した。パンを粉々にしてまぶすという発想は思い付いたことなかったらしい。
ハンバーグにもパン粉入れちゃえばジューシーになるから教えようと思ったらハンバーグも無いときた。
こちらも肉をミンチにする発想がなかったらしい。魔法とかとんでもなく発達している割に食はまだやりがいがあるということだ。
米よりパン派なんだけど一応米もあるのかな……。
シンさま、米はないです。イネ科の植物から品種改良を繰り返すか召喚によって種を出して育てた方がよいです。
最近わざわざ話さずとも念話でいけるようになったな。ミューリエが寂しそうだ。
(心を読めるようにさせたいのですか? セクハラ発言とかダダもれですよ? )
それを言われると渋るが、妻になってもらうんだ。だから読まれたって良い。
了解です。世界の声さま。
~世界の声です~
ウィズム様がミューリエ・エーデルヴァイデ様に読心術を【
心の声が筒抜けになります。
以上世界の声でした。
あ、いかん。揚げ物が冷めてしまった。多分しなしなだ。
「サクッ」いや、そんなことはないか。ありがちな感想だが、外はサクッと中はふんわりとしている。なんて旨いんだこのカジキ……。
ふうー、もう食べれない。漫画みたいにぷっくりしている。
ルゥはまだ食べてる。胃袋亜空間に繋がっているのかな?
そんなこと言ったら駄目だよ、シンくん。
ミューリエ、読心術出来るようになったんだな。
結構めんどくさいよ、これ。シンくん以外の人の心の声も聞こえるし、チューニング出来ないのかな。
ミューリエさま、いつもの皆の声しか読めないようにしました。
ありがとう~ウィズムちゃん!
もう大宴会状態だ。皆酒を飲んでいてこっちまで酔ってきた。寝よう。
「シンくん、飲まないの? 」
「遠慮しとく。」
たまには二人で酔ってお話したいなって……。
ごめん。今度デートするか?
え、良いの? シンくんとデートとか最高じゃないの……。
「ミューリエ、心の声が漏れてる。」
ミューリエがかなり紅くなった。約束は約束だ。俺は先に寝るよ。
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早く寝たせいだろうか。夜中に起きてしまった。なんか柔らかい感覚が……。
えーっと、ミューリエにがっちりホールドされてる。足も絡まれてる。いつもの双丘が背中に…?
俺いつも仰向けで寝ているんだけど。目の前にウィズムがいてこちらもがっちりホールドされている。しかもウィズムは俺の片腕を自分の肩に回している。
動けないんだけど……。2人の甘い匂いでエロ博士がマッドサイエンティスト、エルースになりそうだ。
欲求を暴走させる訳にはいかない。まだ段階を踏んでいない、俺は紳士だ。
性交渉までの段取りは慎重にだ。紳士らしくこの状況を堪能してまた眠る。
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結局眠れなかった。目がギンギンで心配された。治癒魔法をかけてもらって治まったがやっぱキツい。
今日出発する予定だが、隣のギルドに行ってみよう。
「おぉー、シンくんじゃないか! 今日はどうしたんだい? 」
「ギルドカードの更新と登録です。」
「オッケー! 何か忘れているような……思い出したよ、シンくん達本部からSランクのオファーが来てるよ! 」
「向こうからオファーが来ることってあるんですか? 」
「ごく稀だよ~。 しかも本部ギルドマスターからの直々のオファーだよ! 」
「いやぁ、恐縮です。」
「お嬢、ギルドカードの更新と登録願いだよ~。」
「はーい! こちらへどうぞ。 」
石板か? 懐かしいな、最初に登録した時を思い出した。といっても1~2ヶ月前だけど。
石板にギルドカードを置く。。フワァンとした穏やかな光が放たれた。
「これで終わりました。ご確認下さい。
始めての方は手続きを……と言いたいところですがシンさんたちは本部グランドマスターによる指令で除外になりましたので個人情報を記録するため、石板に触れるだけで結構です。魔力の流れは人によって違う為、落としたり、紛失されても所有者の魔力の流れを頼りに自動で戻ってきます。
なので完全に紛失することがないのです。」
~数分後~
「シン・イーストサイドさん、ミューリエ・エーデルヴァイデさん、ルゥさん、オロチさん、ウィズムさん、……ヴォルフガングさんはSランク冒険者となりました。」
「受付嬢殿、なぜ某は
「っす、すみません! あまりにも初例なので……。お許し下さいっ! 」
「シン様、某はどうすればよろしいのですか? 」
「子犬になって彼女に甘えて許してもらえ。」
「はっ、仰せのままに。」
「ヴォルフガングさん、子犬の姿だと可愛いですね♪ すみません、もふもふさせてもらいます。」
~30分後~
「なぁ、受付嬢殿。そろそろ解放してくれんか? 某らは中央大陸に行かねばならん。悪いが妻も待っているんだ。」
「はっ! すみません! 奥さんいたんですね? まさか人間じゃないですよね? 」
「某と同じ狼だ! 受付嬢殿は失礼が過ぎないか? 」
「すみませんっ! 私ったらいつもこんな所があるんです。もふもふ出来ないのが残念ですがまたいらっしゃってください! 」
「撫でるのが上手だったからな、某もうっとりして眠くなってしまった。 また会おうぞ! 」
肉球でハイタッチした。ぷにって音がなったんだけどその肉球どうなってんだ?
一応ギルドカード開いておくか。
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1ページ目
名前:シン・イーストサイド
身長:180セルツ
体重:72デルト
種族:イカイビト、若き神
能力:【画竜点睛アーツクリエイト】、【天叢雲剣あめのむらくものつるぎ】、【超視力】、【韋駄天ソニックブーツ】【天衣:
職業:絵画を媒体とした神級召喚術師
特技:1回の攻撃で倒すこと、絵を描くこと、ツッコミ、心の中のエロ発言
耐性:全て
性格:女好き、かなり優しい、仲間思い、面白い人、正義感が強い
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2ページ目
備考
召喚したものは自動でパワーアップする機能を有する。武器は全て神器クラスとなる。その為、世界のバランスを崩壊させる危惧があることを世界の声が示唆したが、
「
コスモ様により、口封じされた。
一方、金属の新開発や蒸気機関車の開発、絵画作品の販売をこっそりやるなど文化・技術の向上に貢献している。
戦闘面に対しては強すぎるが故に1回の攻撃で皆死んでしまう。ミョルニルの威力の如く強い。一撃で死ななかった世界蛇ヨルムンガンドのような強者を探しているのかもしれない。
西方大陸南西部消失事件にて邪神教によってバラバラになり、人々は惨殺された。これに対して神器『天沼矛』で大地を再生、人々に召喚によって新たな体を提供、蘇生させ、
邪神との戦いに期待が持てる。
3ページ目
~称号~
【神生み】【コスモの彼氏を作った人】【神器量産者】【鍛治屋泣かせの召喚術】【核パスタの初めての商用利用者】【コスモの理解者】【ウィズムの主】【アウロギに認められし者】【カーシャ、ラーシャに認められし者】【太陽神の眷属】【若き神】【釣りの王者】【開拓者】
【シノの意志を継ぎし者】【売れない画家】【竜殺し】【ゴーレム殺し】【ゴブリンスレイヤー】【スライム殺し】【トレント殺し】【邪神の眷属を倒す者】【神級召喚術師】【天叢雲剣の所有者】【オーバーキルのプロッフェッショナル】【神に愛されし者】【ロリコン】【女好き】【おっぱい星人】
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ロリコン消せよっ!
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