第169話 俺、強さを確認する……と思ったら……
六欲天を撃破し、浮上してくる俺達。
水上に顔を出したところで、さっきのロマの行為の意味合いをミッタクに説明してみた。
「ミッタク、さっきのはキスでな。本来は愛し合っている仲がやるものなのだ」
「わっはっは、なんだそりゃ。うちはロマと友達だけど愛とかはないなあ。オクノの言うことも適当だなあ」
いかん、通じないぞ!!
これは基礎の基礎から教えていかねばならないのではないか。
俺だけでは手に負えない。
「キスした相手とは結婚せねばならんだろう」
イクサが真面目な顔で何かとんでもないことを言っているぞ。
「俺はアリシアとしかキスしたことはない」
一途だ!
「俺はこの時代ではマキとしか」
古代文明時代に何かあったなフロント!
そしてサラッと言ったが、もう確定的に日向との仲は男女の関係にまで進んでるんじゃないのか。
日向パパが血涙を流しそうである。
船上から縄梯子を投げてもらい、それを上がる俺達。
さあて、ここでステータスを確認だ。
恐らく、メイオー戦の前にできる最後のステータスチェックだぞ。
まずは、俺。
名前:多摩川 奥野
技P :2161/2665
術P :237/712
HP:3105/3720
アイテムボックス →
※カールの神剣
※数打ちの神鎗
※数打ちの神弓
※祭具・ローリィポーリィ
※祭具・イーグルストーン
※戦士の銃
☆体術
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
・フライングクロスチョップ・エアプレーンスピン・ブロッキング
・ラリアット・ブレーンバスター・エルボードロップ
・アクティブ土下座・スライディングキック・パリィ
・ワイドカバー・ドラゴンスープレックス・フランケンシュタイナー
・ムーンサルトプレス・サブミッション・クロスカウンター
・ブリッジ・闘魂注入・ビッグブーツ
・喉輪落とし・ヘッドシザースドロップ・ヘッドバット
・マッスルバスター・毒霧
☆剣
・ベアクラッシュ・ディフレクトカウンター・マルチウェイ
・ブラッディマリー・ファイナルレター・不動剣
☆槍
・足払い・二段突き・風車
・スウィング・ジャベリン・双龍破
☆鞭
・スラッシュバイパー・二連打ち・グランドバイパー
・カウンターウィップ・ボルカニックバイパー
☆弓
・影縫い・サイドワインダー・アローレイン
・連ね射ち・バードハンティング・影矢
☆斧
・大木断・ヨーヨー・バックスラッシュ
・高速ナブラ
☆杖
・スペルエンハンス・パワーエンハンス・アンチマジック
・スピードマジック
☆銃
・反応射撃・集中射撃・曲射
☆術技
・水晶のピラミッド(弓)・ミヅチ(槍)・活殺獣神衝(槍)
・サンダーファイヤーパワーボム(体術)・ナイアガラドライバー(体術)・トライディザスター土下座(体術)
☆特殊
・カムイ
★幻の呪法
◯幻炎術◯幻獣術◯雷幻術
◯幻影魅了術◯幻氷術◯水幻術
◯幻影戦士術○幻竜術
★時の呪法
◯タイムストック◯タイムブレイク◯クイックタイム
★陣形・陣形技
・マリーナスタンス3
・マリーナスタンス5
・デュエル
・青龍陣/ドラゴンファング
・白虎陣/タイガークロウ
・朱雀陣/フェニックスドライブ
・玄武陣/タートルクラッシュ
・ランスフォーメーション
・シールドフォーメーション
おおーっ!!
強くなってる強くなってる。
武器がまとめて神付きの強い装備に進化したな。
それから、技の他に呪法技が増えてる。
呪法は何の変化も……なんだ、この幻竜術ってのは。
後で使って試してみよう。
続いてイクサだ。
名前:イクサ
レベル:85
職業:剣聖
力 :233
身の守り:140
素早さ :415
賢さ : 4
運の良さ:177
HP703
MP118
剣61レベル
体術48レベル
才能:剣技
✩体術
・カウンター
✩剣・オリジン
・飛翔斬・真空斬・裂空斬
・円月斬・十六夜・望月
・月影の太刀・乱れ■月花・地擦り残月
☆剣・ノーマル
・ディフレクトカウンター・ベアクラッシュ・マルチウェイ
85レベルとか初めて見たわ。
素早さがとんでもないことになっとる。
あと、乱れ雪月花が発動しやすくなってるんだなこれ。マスキングが減ってる。
地擦り残月は使用条件がない割に、威力の高い技だ。
ディフレクトカウンターはディフレクトと置き換わるバージョンアップだった。
さっそくイクサにも教えてるぞ。
あと……それから……。
か、賢さが……!!
ついに!!
「イクサ、お前の賢さが上がっているんだが……!!」
「最近、アリシアが色々教えてくれるのだ。彼女は物知りで、教えるのが上手い」
なるほど、愛のパワーか……!!
次はミッタク。
名前:ミッタク
レベル:71
職業:バイキング
力 :277
身の守り:168
素早さ :182
賢さ :46
運の良さ:121
HP1008
MP280
斧55レベル
体術32レベル
気の呪法16レベル
風の呪法13レベル
✩斧
・トマホーク・旋風斬・狂乱斬
☆体術
・延髄斬り・フェースクラッシャー・ローリングサンダー
☆斧呪法技
・撃魔斬・トルネードスピン
★気の呪法
◯腕力強化◯脚力強化◯肉体強化
◯気力強化
★風の呪法
◯コールウインド◯アップドラフト
うむ、普通に強い。
トータルバランスの高さがミッタクの強みだな。
パーティメンバーの中ではジェーダイに次いで打たれ強いし。
トルネードスピン、風の呪法を用いた呪法技だったのか。
最後にフロントだが、こいつは何も技が進化しなかったのだよな。
名前:石神フロント/青の閃撃エスプレイダー
レベル:50/75
職業:ヒーロー
力 :132/198
身の守り:118/177
素早さ :204/306
賢さ :27
運の良さ:104
HP586/1262
MP480
剣:32レベル
ヒーロー殺法:55レベル
風の呪法:22レベル
☆剣
・クロスブレイド・袈裟懸け・駆け抜け
☆ヒーロー殺法
・レーザーブレイド・レイダーダッシュ・レイダーインパクト(改)
・ゲイルブロウ・ブラストキック・マッハコンビネーション
・レイダービーム・レイダースプラッシュ・レイダーバリア
・エスプレイドゼフィロス
☆愛のヒーロー殺法(使用制限あり。合体技)
・ダブル=レイダーインパクト・ブラストキック=コンビネーション・エスプレイド=ラブラブ=ゼフィロス(使用条件を満たしていません)
★風の呪法
・テールウィンド・ヘッドウィンド・アップドラフト
・ダウンドラフト
んんんんんん~っ!?
一番突っ込みどころがあるのこいつじゃないか!?
なんだ、この愛のヒーロー殺法というのは。
あれか?
日向と二人でいなければ発動しないタッグ技みたいな?
ここで俺、ポンと手を打った。
ああ、こいつがユニゾン技なのか!
シュウスケとマナミ、あの二人と同じようなことが、フロントと日向に起こっているのだ。
日向も転移してきた組だしな。
ただの体術だけ、なんていう地味な能力ではなくて、本来の力はユニゾンだったのだ。
あれ?
もしかして、本当は体術合わせで俺とユニゾンするはずだった?
ハハハ、まさかなあ。
だが、このエスプレイド=ラブラブ=ゼフィロスというとんでもない名前の技はぜひ見てみたいぞ。
メイオー戦で開示されるだろうか。
あとはまあ分かっていたのだが、エスプレイダーになると一気にうちの団のトップクラスに飛び出してくるなこいつは。
ミッタクと互角くらいじゃないか。
「オクノくんがなんか宙を見つめてぶつぶつ言ってる。オクノくーん! バトルお疲れ様! 久々に……すごーく久々に、あたしとエッチしよう!!」
この腕の重みと柔らかさ!
「ルリアか! まあ待つのです。他の女子達の反応を……」
「いいんじゃない? ずーっとルリア、禁欲状態だったし」
「お腹の赤ちゃんに障らないように紳士的にするのよ、オクノくん」
ラムハとアミラが優しい。
まあ、ルリアはもうできちゃってるから、これ以上できようがないもんな。
ということで、戦い終わった俺はあと一戦することになったのだ。
まあ一時間くらいでいけるだろう。
気づくと夜になっていたのである……!!
「オクノ! ルリア! いい加減に終わりなさい! 上でみんなで夕飯食べるんだから! あと、オクノー! ルリアのお腹に赤ちゃんいるんだからちゃんと加減しなさーいっ!!」
ラムハが扉をガチャっと開けてきたので、俺とルリアで「キャーッ!」と叫んだ。
いかんいかん。
時間を忘れてお楽しみしてしまった……。
ちゃんと気遣ったんだぞ!
「あー……。満足満足。あたし、これからの生活、この思い出を糧にして耐えられるよ!」
ぐっと拳を握りしめるルリア。
うんうん、かわいいやつめ。
「オークーノー!」
「アッハイ」
ラムハさんがお怒りだったので、俺はサッと服を着て、ルリアにも服を着させて甲板に出てきた。
そこには布が敷かれていて、料理の数々が並んでいる。
おや、夜にきらきら光る人がいるかと思ったら、女神ハームラではないか。
「ハームラー。遊びに来てたのか」
『やっほー! 今日も励んでおるねえー。あ、ここにいるシーマにもできないように呪法かけておきましたから』
「やらねえよ!?」
『わたくしの目は誤魔化せませんよー。ふたりともちょっと気持ちが近づいてるのは分かっているのですから』
な、なにぃーっ。
確かに、俺はすっかりシーマと仲良しだが。
シーマも、ちょっと戸惑っているではないか。
んっ? あの邪悪な呪法使いが戸惑う……?
オイオイオイ。
「これは淑女協定に新しいメンバーが?」
「彼女にルールを教え込まないといけないわね」
ラムハとアミラがぼそぼそ話し合っている。
こわいこわい。
『あっと。わたくしがこちらに来たのは、そんな話をするためではないのです』
ハームラが改まった。
『ようやく、二つの世界を平和にしてかの神が戻って来ます。2と3をクリアですね。オクノ、あなたの先輩ですよ』
「ほう、先輩と言うと」
『来ました。月に道を! 異なる世界より、お帰りなさい、英雄神コール!』
その時である。
ハームラの横に、光の扉が生まれた。
それはなんと、月から一直線に光が伸び、その先端にできたものだったのだ。
扉がゆっくりと開き……。
長身のワイルドな感じの男が姿を現した。
『ヒャアー! 久々のキョーダリアスだあ! たまんねえ!!』
いきなり叫んだそいつは、とんでもない格好だった。
黒いタンクトップに、アーミーパンツと編上げブーツ。
アサルトライフルとパンツァーファウストを交差させて背負っていて、腰にはバズーカ。
そして太ももにはナイフとホルスターに収まった拳銃。
右手にぶら下げているのは、あろうことかチェンソーだ。
「あの、世界観が違いすぎませんかね?」
俺が問うと、その男は笑った。
『いやいや! 君等が古代文明って呼んでる時代には普通にあったものさ。はじめまして、我が後輩、英雄オクノ! この俺が英雄コールだ!』
何やらとんでもない感じで、二つの時代の英雄が相まみえたわけである。
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