ミッドナイト・タロットーク

あとがき【占うときに大切なこと】

　『ミッドナイト・タロットーク』を最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。お話を書いた竹乃子椎武と申します。

　蛇足とは存じておりますが、やっぱり書いておこうと考えて付け加えることにしました。なので、ここは読まなくても一切問題ございません。

　ここからは素人の一意見として読んでください。

　タロットにしろ占星学にしろ、占いはするのは楽しいです。自分が占う側であれば出てきた情報をどう解釈するか、どのような言葉を選んで伝えるかなど、表現力の向上につながります。コミュニケーション力も高くなる。

　自分のためにも占いの勉強は役に立ちます。もし本作を読んで「占いを始めてみようかな」と行動する方がいらっしゃれば、作者冥利に尽きること。得た知識や考え方は必ず人生の助けになりますよ（自分がそうでした）

　相手を占う以上、ひとつでも未来に近いこと＝的中率の高い情報を伝えたい。当たった方がすごいに決まっている。

　しかし占いに大切なことは、未来を当てることではない（・・・・）と思うのです。

　ポジティブな情報ならまだしも「財布を落とすでしょう」「怪我をする」なんて未来を突き付けられたところで、嬉しい人なんていないはず。

　かといって質問に対して不誠実な答えをしたり、嘘をつくことはできません。

　だから「貴重品をしっかり管理することが幸運の鍵」「自分の身体を大切にすることでより良い未来につながります」なんて伝え方をするわけです。

　結果は確定未来じゃないし、意識次第で違う方向に進むことができるのですから。

　こんなポジティブな伝え方をすると「それが自分のプラスになることか、よし！」と前向きに捉えて、明日から実践すると言ってくれます。

　占うときに大切なのは『相手に明日への希望を持ってもらうこと』。

　悩んでいる人に少しでも光を差し込み、翌日からがんばってみようと前向きになるためのお手伝いが出来るコミュニケーションツール。それが占いだと思うのです。

　悩んでいた人が元気になってくれるなら、占いの当たりはずれなんて正直どっちでもいい。前向きになった人は自身にとって明るい未来を選択してくれるはずだから。

　だから占う側は相手の話を一生懸命聞いて、考えて、少しでも不安を取り除く言葉をプレゼントする。私はそう考えながら占いをしています。

　もちろん自分自身を占う場合にも、ポジティブな解釈に変換しますよ。

　以上、個人的な心構えでした。

　占いが少しでも人生の役に立てばと願っております。

　ありがとうございました。