第7話 君の中のわたし。
君の中のわたしは
他の誰の中にも存在しない
わたしの中のわたしとも
ぜんぜん違う人間で
あの人の中のわたしとも
ぜんぜん違う
だから
君がわたしを忘れた瞬間に
消えてしまう
君の中のわたしが好きだった
ずっと君の中のわたしでいられたなら
いいのに
それは叶わない
だから
わたしは君を忘れない
わたしの中の君だって
きっと他の誰の中にも
存在しないのだから
だから
わたしは君を忘れない
だから
君はいつだって
わたしを忘れていいんだよ
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