第2話 そんな日。
走っても走っても
追いかけてくる
振り切って逃げきれたと思ったのに
それは時折わたしを見つける
生きるとか死ぬとか
それはわたしが決めることではないのです
だから、
わたしは前を向くことにしたのです
今、立っているこの場が
居心地が悪くても良くても
良いと思うのです
幸せを思うことは
あんなに難しかったけれど
今は感じることが出来るようになりました
それはどこにも逃げられないから
選択肢がないと
自ずと何とかなるものです
迷わなくていいのだから
楽しいことが無ければ
楽しいものを見ればいい
嬉しいことが無ければ
自分が嬉しくなることをすればいい
そうやって
1歩1歩と歩きます
でも、悲しいことがあったら?
なんでわたしばっかりって思ったら?
その日は……
まくらをベッドに叩きつけます
タンス中の洋服を出して踏みつけます
あの紙もこの紙もビリビリに破るのです
落ち着いたら時には
部屋中グチャグチャ
泣きながら
片付けるそんな日
その後は、
お腹が空いている事に
気づいて
そんな自分に
がっかりして
悲しくなって……
でも、お腹が空くと、
大丈夫って思えたりする
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