大島サイクル・少し未来の設定集

京丁椎

大島サイクル・少し未来のお話の舞台

 大島サイクル店主・大島中の娘が生まれてから二十数年後のお話。舞台は西暦二〇四三年ごろ滋賀県新高嶋市。


 琵琶湖の西に在った高嶋市が北部と南部、そして朽樹に再編成された街。


 滋賀県高嶋市は本田夫妻が安曇河町に帰って来る数年前に再編成されて北部と南部、そして朽樹の三つに別れている。北部は今都・蒔野と真旭町の一部で『今都市』となり、南部は真旭の大半と安曇河町、そして高嶋町が合わさり『新高嶋市』となった。朽樹は独立路線を歩み『朽樹町』となった。


 新高嶋市になった真旭・安曇河・高嶋の三地域は二〇二〇年頃とほぼ変化なし。朽樹は少し寂れた。市役所本庁舎は真旭町にある。新高嶋市市役所庁舎周辺は官庁街になった。大島サイクルが有った安曇河駅周辺は住民が増えて少し賑やかになっている。


 新高嶋市と朽樹町は湖西南部連合として下水処理施設やごみ処分場などの大規模公共施設を共有している。


 今都市は中の死後に財政破たんしている。自衛隊の駐屯地・演習場が無くなったことが影響しているらしい。一時期は再編成して再び高嶋市になると噂があったがいつの間にか消えた。財政破たんの数年前から今都市は治安が悪くなり、高嶋高校を始めとする県の施設が新高嶋市庁舎がある真旭町へ移転している。メインの顧客が官公庁な六城石油も同時期に本店だった今都店を閉店している。今都店閉店後は真旭店が本店になった。


 今都市に残ったのは老人ばかり。高齢化が進んでいる。


 今都市は大麻事件以降イメージが悪くなり、巻き添えを喰らった蒔野は大幅なイメージダウン。観光客が激減した。自慢のメタセコイヤ並木も財政難で手入れが行き届かず、樹木の寿命と共に倒木が増えて通行禁止となった。


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